第十五話 アラン王子と世界旅行[前編]
イオリの元へ現れた高橋里奈と名乗る魔人はどうやらイオリと同じ日本人らしく私と里奈はマリアーノに狙われているという知らせを聞いた。
そして里奈の用件は私を従者に加えてくれれば里奈のスキルを使い放題ということを知らされアラン王子から了承を得れば交渉に応じることにしたが果たして交渉はうまくいくのか?
「初めまして殿下私は魔人でウラゾンといいます。
転生者で元の世界では聖女イオリ・スズキと同じ世界で同じ時代の出身です」
アラン王子とこの国の王様と挨拶をするとやはり警戒されたがアラン王子は寧ろ興味があるといわんばかりの目でこちらを見つめていた。
「アラン王子実はウラゾンを私の従者として迎えたいのですが私だけでは判断できなかったので相談しに参りました。」
そう言うとアラン王子は
「私は別に従者が増えてもいいけど魔人って大丈夫なの?」
そう聞かれた。
アラン王子は私と同じ世界出身というわけでもなくバルタリ王国の聖女を魔乗るマリアーノがレジスタンスという事を知らないので証明のしようがないので困っていると
「では手っ取り早く証明するために私のスキル世界旅行でイオリ・スズキがいた時代にご案内しましょう」
そう里奈は申し出ると王は
「私はアラン王子に全ての決定権を委ねるのでアラン王子がその世界旅行というスキルが本当なのか確認をしてくれ
もちろん護衛はつける」
「では万が一のために本体を複製をしておきましょう
勿論記憶は共有できますのでこれで問題ないと思います」
そう言うとアラン王子の分身体を召還した。
呆気に取られているアラン王子はワクワクしている自分と本当にこのものを信頼していいいのか?という葛藤に悩まされていたがどうやらワクワクが勝ったようで王子も世界旅行に着いていくことが決まった。
そして旅行当日私の部屋には見送りの王様と王妃そしてアラン王子と護衛2人に私とニコラウスとメイドを連れ私の生まれ故郷仙台へ世界旅行することになった。
勿論旅行する人全員分の複製も行い万全の状態である
「それではみなさん準備はいいですか?」
「「「「「はい」」」」」
「世界旅行!!」
そう唱えると魔法陣が現れ転移した。
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気がつくとそこは私が今の世界にやってくる前にいた世界で日付も私が指定した日だった。
あの時私は仙台駅前行きの市バスに乗ろうとしたらどういうわけかあの世界にいた
もう二度と家族や友人に会えないと思っていたがまさかこうしてまた元の世界に戻ってくるとは思わなかった。
「なにこれ!?人が王都よりも多いうえに見たこともない魔道具や服装がいっぱいだ!」
アラン王子が驚いている中里奈は
「これもしもの時のためにみんな持ってて!
伊織ちゃんは使い方大丈夫だけど他の人に説明するね!」
そう言うとスマホの使い方やicuscaの使い方の説明をしお小遣いとして一人5万円を渡した。
勿論これらは里奈の複製で私は自分が以前使っていたものを持参した。
一通り説明が終わるとみんなで地下鉄とバスを乗り伊織の家まで行った。
私と里奈は怪しまれないけど他2人は怪しまれる可能性があるので私のステルス魔法で招待を隠して家に帰った。
「ただいま~」
「里奈ちゃん上がっていいよ」
そう言うとリビングから懐かしい声が聞こえた
そうお母さんである
「時間は私が指定した日とはいえもう何年もあっていなかったのでものすごく感動した。
私の部屋に入りゆっくりしていると私のアルバムを取り出しアラン王子たちに見せた。
するとアラン王子たちはものすごくびっくりしていたが里奈が信用に足りる人物だという事がわかり里奈とアラン王子達は仲良くなっていた。
勿論従者の件は承認されることとなりこちらの世界にも私自身の複製を残し日常生活を送れるようにした。
その後私達は仙台駅隣のホテルに泊まり私と里奈さんとメイドさんとアラン王子達で部屋を別れそれぞれ眠りについた。
翌朝朝食を済ませ私の複製が学校へ投稿したことを見届けた後アラン王子達がこの世界へ遊びに来た時ように服等を買ったりアラン王子達の魔道具もといスマホを買い(SIMは里奈の複製品)アラン王子達の住民票を作るために色々な魔法を行使してゲットしたりと目まぐるしい一日を過ごした。
アラン王子達の口座も作りこの世界用の資金としてお金を預けたりしていると既に夕方になっていた。
私達はまた別のホテルで泊まることにし翌日からは色々なやることを終えたのでおもいっきり遊ぶことにした。
アラン王子達も結構楽しんでいるようで私は一安心した。
次回は伊織たちは基軸世界を遊びつくします!




