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ピヨピヨ童話集2  作者: レモン
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ピヨピヨ第十三話 ~皆の相談~

 アナとミシェルが仲良くなる。

 アナは一人っ子で、ミシェルには姉がいて次女だが、そんな違いがあっても二人は仲良かった。一緒にどろだんごを作ったり、桜の木の絵を描いたり…

 ミシェルはこれで過去のことも忘れられた。しかし、いつかまた友達に裏切られてしまうのではないかという不安を抱えていた。


 ジムはヘンリーという友達をつくった。

 二人は一緒に勉強したり、ジョギングしたり…

 しかし、ヘンリーにとってジムの病気の苦しさを見るのが苦痛であった。

 細かいことでも気にしてしまう、傷ついてしまう、不安がってしまう。

 そこで二人は友達でなくなってしまった。

 ヘンリーも所詮そこまで寛大な男の子じゃなかった。


 カナとマークも仲は良いが、それが恋に発展することはなかった。ただ仲が良くても、恋愛にもっていくのは難しい。


 アイリーンとシャーンの相合傘を消さなければならない。

 But I can never, never let you go.

 切ないアイリーンの涙はポタポタとピヨ星に降る。

 しかし、シャーンが元気だと、ピヨ星は太陽のような暖かい光に包まれる。ピヨ星人はアイリーンもシャーンも大好きである。

 二人の愛は地球をも暖かい光で包む。

 コントロール星の紫の星、マリン星の青の星、その他の色んな色の星が悲しさに沈んでいるピヨ星や地球を助けようとして光を放ってくれた。

 でもどうして涙が止まらないのだろう。涙は小川となり、そこから小説が湧き出る。顔に影ができてしまうのはなぜ?どうしてもっと自由になれないのか。


 ミシェル、ジム、カナ、マーク、アイリーンはピヨピヨと話す。

 「なんかまたいじめにあいそうでこわい。」とミシェルは言う。

 「アナちゃんは悪い子じゃないよ。安心して信用してごらん。」

 「僕、もうやだ。この病気を背負って生きるのが嫌だ。」とジムは言った。本当につらそうだった。

 「君を必要としてる人がいる。君は愛されてる。だから大丈夫だよ。きっと君ならつらい時でも乗り越えられる。」

 「マークが私に関心を示してくれない。」とカナは言う。

 「僕はどうしてそんなに君に愛を疑われなきゃいけないのかわからない。僕は君のこと大好きだよ。」とマークは困った顔で言う。

 「大好きならそれをしっかり行動で示さないと。お互いの気持ちを尊重することが大事だね。」

 「どうして愛は永遠じゃないの?つらい…」アイリーンは涙をぬぐった。

 「あれだけ仲良くしてたくさん遊んでたものね。君には楽になるお薬をあげよう。これで少しは忘れられるかな?」

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