12/20
ピヨピヨ第十ニ話 ~才能育成スクール~
子供サミットで一つ大きな課題が出された。
「この世界にもっと優しさとゆとりがあれば…」
そこでアイリーンは才能育成スクールという学校を子供達のためにつくった。そこでは読書をしたり、絵を描いたり、英語のエッセイを書くことができる。
しかし、アイリーンはシャーンとの失恋でとても落ち込んでしまっている。ピヨピヨのまん画を描く元気もない。アイリーン自身、夢を叶えるために苦労している。
アイリーンはそれでも全てのピヨ星人を愛していて、それが彼女の糧となっている。
そして、彼女は人間不信でありながら、一生懸命愛したいと思っている。
優しさとゆとり、それは何かをすることによって生まれるのではなく、愛によって自然に生まれる。
愛と努力、どちらも大切だけど、どちらかというと愛の方が大事。愛はお金にも生活レベルの高さにも見た目上の「豊かさ」にも代えられないものである。残念ながら現代人にアイリーンと同じ価値観の人はいない。
でも、アイリーンはそれを子供サミットの子供達に、自らの優しさをモデルとして示し、教えている。