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ピヨピヨ童話集2  作者: レモン
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ピヨピヨ第十話 ~六人の子供達~

 フィリップ、アナベラ、カナ、ジム、ミシェル、マークの6人はピヨ星へ行きピヨピヨと対談する。

 「私は絶滅動物を助けたいわ。」とアナベラは言った。

 「僕は貧困問題を何とかしたい。もっと個人による援助が必要なんじゃないか。」とフィリップは言った。

 「僕は人の病気を治すための医学教育を普及させたい。」とジムは言った。

 「私は紛争をなくすための平和的な解決策を立てたい。」とカナは言った。

 「私は教育を改善したい。特に生徒同士や生徒と先生の信頼関係を築きたい。」とミシェルは言った。

 「僕は宇宙開発がしたい。」とマークは言った。

 皆人に求めているものは一緒だった。「もっと危機感を持ってほしい。Wake up to reality.」

 そんな時、一匹のチビクマがクマ王国で行方不明になったと騒いでいたので、皆で探しに行った。ピヨピヨはフラワーガーデンへ、アナベラはレインボーワールドへ、マークはスペースワールドへと…

 結局チビクマはHigh Mountainsへ遊びに行っていた。皆安心すると同時に少しあきれていたが、チビクマの母親は泣いて喜んだ。

 そこで六人はある大切なことに気づいた。人々に送りたいもう一つのメッセージ。

 「優しさを忘れないで。」

 これにより全ての問題は解決の方向に向くかもしれない、と思った。

 そこで六人は政府に今のところ出ている案を出してみた。

 まず、貧困については、無償協力、技術協力などが必要である。続いて、環境については絶滅危機にある動物の保護、SPSの開発が必要である。教育に関しては、いじめの問題の解消、障害児の教育の改善が必要である。病気には、再生医療、オーダーメード医療が必要と思われる。紛争の解決のために、平和宣言、平和憲章、平和的交渉、和解などが必要である。宇宙については、火星移住計画、新しい星をつくる(?)、星を検索するなどの案を出した。

 政府は初めはあきれていたが次第に納得し感心した。

 子供サミットは規模を増し有志の子供が百人くらい集まった。六人はそれぞれの分野のリーダーを務めるようになった。マークを総議長とした。

 もし地球が少しでも良くなるなら、それは子供達の優しさによるもの。若者もお年寄りも皆、一日一日を大切に生きなければならない。

 そしてもっと意識しよう!世の中困っている人はたくさんいるんだ。

 Save the planet.

 世界はきっと良くなる。アイリーンの病気もきっと良くなる。

 皆幸せになる。ユートピア。

 アイリーンは思う。『私の気迫でそんな風に世界を変え、素晴らしい世界を作りたいんだ。そのためにこの六人が生まれたんだ。』

 偶然じゃない。この六人こそが私達皆を助けてくれると信じている。信じられない人はかわいそうだ。いつか信じられる日が来ることを祈る。

 皆信じていてね。アイリーンパワーで世界は良くなるから。

 そしてアイリーンの作った六人の子供達。この子供達は本当に優しい。彼らみたいな子供は実際にいるんじゃないか。そういう優しいまじめな人の存在で人は安心する。

 Don’t worry, everything will be all right.

 Help is on the way, and the six children will save everyone on the planet as Noel saved the animals on her boat.

 優しさを忘れないで。

 Love is on the way. Never let your hopes fade away. I am here to help you. So you’ll be okay.

 I love you, I wish you the best, let’s dance together, cry together, laugh and smile together. A rainbow has come from the Piyo Star to make us smile. And I know we’ll all be all right.

 Have faith in God. And let’s all do our best to make the world a better place, to help those who are suffering.

 苦しんでいる人達を助けてあげよう。それによって、その人達は助かるし、私達も優しくなれるから…

 愛と優しさは水や酸素と同じように私達に必要で、私達の救いである。

 私達は愛し合わないと生きていけない。

 親が子を愛するような愛を全ての人に。

 本当の美しさとはそういうものから生まれてくる。

 What a beautiful place that we live in!

 How terribly sad and yet how wonderfully beautiful.

 Let’s try to make the world brighter.

 Our wishes may not come true, but we can all contribute to the beauty.

 Beauty is in obvious things.

 But one day, you might find a shining flower hiding in the bushes. Some beauties remain shy and quiet. Some beauties are plainly beautiful. Some beauties are free.

 Some beauties are like roses while some are like lilies.

 Anyway, what does it mean to be human? Is it not seeking for the beauty inside yourself?

 There is beauty in every human being.

 Eileen is glad to be human. Are you happy too?

 何故人は戦うのか。何故人は生きるのか。

 六人は常にそのことを真剣に考える。でも六人でも百人でもまだまだ力が足りない。六十億人がひとつの方向性をもつことではじめて生まれる力。今はまだまだバラバラだけど、いつか本当の愛を見つけ、それに生きることができる―それが全ての人で実現できますように。

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