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正論_なぜ拒絶されるのか  作者: ボーロン
第1章 旅立ち
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第17話 心優しい少女_大いなる存在

桜華 夜美 先生の【心優しき少女は魔姫となる】を読んで、私は「我が儘な読者」の特権を行使し、この作品が内包する人間にとって重大なテーマについて考察する事にした。勿論、私の解釈は私自身に帰属するものであり、このエッセイの文責は全てボーロンにある。

―――――――――――――――――――――――――――――


この《桜華 夜美先生の【心優しき少女は魔姫となる】》という物語は始まったばかりです。そこで、私は考え始めました。彼女の行動の目的と手段と、その効果はどうなるのだろうか。このエッセイ集でのアーティストの定義『アーティストとは芸術を愛し、自らの産み出した新しい芸術的存在によって、人々の心の傷を癒し、或いは人々の心の傷を抉り、社会に貢献する人のことである』


やはり、彼女の目的は社会に貢献する事なのです。貢献せざるを得ないのです。何故なら、芸術を愛し新しい芸術を産み出したならば、それを世に問い、認知され称賛されない限り、彼女の【愛】は完結しないからです。


されど、愛は同時に嫉妬と憤怒の罪源であり憎悪の母でもあります。愛は同時に「果てる事なき黒白こくびゃくの闘争と_七つの大罪」の源泉です。その七つの大罪にある矛盾、即ち全ての人間が内包する矛盾が、終わる事のない黒白の闘争の源泉となっているのです。だから人間は互いに、永遠に争い続けます。


そしてこの物語の紡ぎ手の心優しい桜華 夜美さまに、与えられた罰は「心優しき少女に与えられた罰……それは人類を滅亡させる事」 先生は魔神として「人類」と闘うことになるでしょう。人類が内包する矛盾から生ずる邪悪なものと戦い、最終的には大いなる存在と対峙し大いなる存在とは何かを知る事にならざるを得ません。現在は過去の結果です。過去を書き換えられた現在のレイの暮らすランス王国は既にパラレルワールドです。

零はそこには存在していない。唯一存在するのは最初から罰されるためだけに《《書かれたレイ》》だけなのです。《《書かれた人類》》だけなのです。タイムパラドックスを超越し大宇宙と向き合うのは、桜華 夜美先生です。私は先生の紡ぐ物語を楽しむだけです。


夜美先生の目的は大宇宙と向き合う事。その手段はこの物語。効果は既に現れつつあります。少なくとも《《二人》》の愛読者がいますよね。頑張りなさい。ゆっくりでいいから。


―――――――――――――――――――――――――――――

転載するに当たり私に帰属する返信部分を編集して付記する。


[2019年 03月 14日 12時 05分]

感想有難うございます。

cogito cogito, ergo cogito sum.(「我思うと我思う、ゆえに我ありと我思う」アンブローズ・ビアス『悪魔の辞典』)という話も本編にいれたかったし、

①独自の知識のある読者の視点。

②限られた知識のキャラの視点。

③筆者の俯瞰視点

この話もほりさげたかったのです。

物書きたるものの常識だと聞きました。例えば、Aはこう言った。これは三人称で③の筆者の俯瞰的な視点ですよね。A「……」(会話文)これはAの主観的事実(或いはAの意図的な虚偽)となるでしょう。戯曲シナリオの手法でしょうか。私はなる程と納得したのです。

①作者も知らない、独自の知識のある読者の視点も問題となるでしょう。


この類の物語の論理的延長には、必ず、人間が流れ星と同じく星屑であることや、神や大宇宙、絶対的真理まで帰結しますよね。


そうなのだけれども、実際には迫害を受ける可能性があり、撥ね除けるだけのパワーがなければ、率直に書き上げるのも難しいのだと思います。根拠のない何かを信じた末に、大量殺人事件も起きました。気長にゆっくりでいい。頑張りなさい。


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