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○○の君4
すいません。次話投稿遅れました。
キラキラした光の元で。逆光で顔が見えないの。ねぇ、貴方は泣いているの?
(どぶねずみ・・・・・・?)
私が!?着ている服はボロだけど清潔だし、肌や髪の艶も悪くない。・・・・・・そりゃちょっとくすんでいるいるかも知れないけど。新品じゃないし。お古だし。でも・・・・・・。
「ちょっと、どぶねずみなんかに例えないで!!!!!私は人間よ!!!!!!」
「ほらな、どぶねずみだ」
ククッっと男が喉の奥で笑った。
「あんたみたいな根性がありそうな、嬢ちゃんは嫌いじゃない」
だから、と男はこう続けた。
「一緒に外の世界に出てみるか?」
と。
空が風が木々が。気持ち良さそうに歌っている中で。こうして私と貴方の運命は回り始めた。
・・・・・・それが悲しい結末になるとも知らずに。