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○○の君
初投稿です!宜しくお願いします。
The letter fromAtoB
白くて淡い光の下で
鈴蘭の君
カランとグラスが音をたてる
鈴蘭が君の周りで咲き誇る
白い手でそっと麦わら帽子を抑えて
蒼い風をなびかせながら
淡い淡い煌の中で
君は泡のように微笑んだ
このまま融けて消えてしまいそうな程
甘く甘く幸せそうに
パチンと弾けて消えてしまいそうな
シュワシュワの炭酸のように
眩しく眩しく哀しそうに
それは夏が終わるまで
まるで輝く太陽のように
まるで煌めく星のように
・・・・・・最後を燃やしていった君へ
君が好きだった花束と
君が愛した言葉を添えて
君の新たな出発を祝って
僕は君に祝杯をあげる
頬に伝い落ちる雫を拭いながら
ただ静かに
ただ優しく
「ありがとう」
と呟きながら。