反チートどころか主人公側をいじめたいんだ
アクションやファンタジーの戦いにおいて主人公側が敵を圧倒するチートだが自分は物語の序盤以降使う気にはなれない、それどころか中盤を過ぎれば主人公側の人間達を追い詰めたいとも考え始めた。
戦いというのは敵が強ければ強いほど燃える。圧倒的なパワー、スペック、スタミナ、全てを主人公側を凌駕してこそ敵たりうるものだ。そして主人公達は敵に勝つために特訓し、知識を絞る、努力は面倒だが物語として自分が描く分には大分面白い。
主人公側を上回るパワーに対してさらにそれを主人公側が上回ろうとするパワーバランスの変化、圧倒されたと思ったら主人公側の立てた作戦に翻弄される敵、もう駄目かと思われた時に現れる新たな助っ人、強力な敵を倒すために様々な変化が現れる。その変化こそ描いてて面白いものの一つだ。
いいや、むしろ主人公側を追い詰めてこそ戦いの華だ。強い敵に苦戦する悔しさ、犠牲者を増やしたことへの自責の念、圧倒的な力に敗北する絶望感、全てを味わせてやりたい。そう、主人公に対してサディスト感情が湧いてくるのである。平坦な道を崩すどころか谷に落としてやる。
因みに恋愛ものの場合は主人公を追い詰めたいとは思わない。描きたいとは思うが複雑に描くのが苦手なので上手くいかない。こちらはまどろっこしく片思いの期間を長くやるよりさっさと男女をくっつけた方が早いと思う。いや、片思いから時間をかけてから両思いにした方が感動を大きそうだがはまあそれは気が向いたら描こう。