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金沢の路にて

作者: 蒼闇

僕の親族がその土地の者であるから、僕も縁があり金沢に行つたことがある。旧い記憶であるから定かではないのだが、なにやら川の音を善く聴いたものだ。城が在り、僕の尊敬する傑人たちの碑が在り、この国の最もすきな場所のひとつである。ぱつと晴れ渡ることの無い空でさえここでは其れも美しさに違いないのだ。


  金沢の路にて


 寒空に金の箔を貼つたやうに

 あかるい陽が差してゐた


 菓子のやうに優しい日だ、と

 暢気に思ひながら

 僕はふらりと散歩に出た


 川のほとりで

 ふいに先人の声を聴き

 僕は思わず立ち止まつた


 そこに生まれた 文の傑人だらうか

 傑人たちだらうか


 あゝ 此処は浅野川であつたか


 僕は妙に納得して

 ふらふらと街へ戻つて行つた


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