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閑話、少年のお話

少年は一人ぼっちでした。


少年は一人でいるときとても寂しかったので


少年は仲間を作りました。


少年は仲間が多くほしかったので、


たくさんの仲間を作りました。


しかし、その仲間たちは


一人ひとり意見が違いました。


仲間たちはお互いに、


喧嘩をし殺しあうようになりました。


少年は悲しみました


自分は何故仲間を作ったのか


少年は不安になりました、


いつか一人ぼっちに、


なってしまうのではないかと。


少年は嘆きました、


こんなはずはなかったとにと。


一人の仲間が少年に気がつきました。


仲間が皆に問いかけます


『何故自分たちは喧嘩をしているのか』


と、皆はいいます


『意見が違うからだ』


と、仲間たちはまた喧嘩を始めました。


また一人またひとり消えていきます


少年はもう一度すべてやり直そうと


喧嘩を止めようとした一人の仲間以外


すべての仲間を消してしまいました


一人の仲間は問いました


『何故皆を消してしまったの』


と、少年は言います


『もう一度すべてをやり直すためだよ』


と、一人の仲間は悲しくなり


ついに自分で自分を殺してしまいます


少年は悲しみにくれました


『自分は何を間違えたのか』


少年はもう仲間を無くさないように


考えました。考えて考えて


そして彼がたどり着いた答えの先は


もう一度仲間を作り出すことでした


ただし、仲間たちには


感情となる物を持たせずに


少年は新たな仲間たちと暮らしました


皆喧嘩もしなく何も話しません


ただそこにいるだけです


少年はだんだんつまらなくなりました


なので少年は


仲間を消しました


それから少年は


仲間を作っては消して


作っては消して


作っては消して


作ってはけして


つくってはけして


ツクッテハケシテ


ツ…テハケ…シ…


少年はついに壊れました


少年は最後に作った仲間に


『自由に生きなさい』


と、言って消えました


残された仲間たちは


少年のお墓を作りました


そのお墓に仲間たちは


『あなたの幸せはここにあり』


と、書きました


少年は幸せになろうとしました












果たして少年は幸せになれたのでしょうか

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