4.西暦から静歴へ
投稿ペースがまだ分からない……
次からキャラに掘り下げていきます
ケケケケケケケケケケケケケケケ……
生気のない渇いた笑い声があたりにこだます。
これで何度目だろうか こんなにも胸くそ悪い気分になる笑い声を耳にするのは
「さぁ…どう潰してやろうかねぇ」
さっきから物騒な言葉しか口にしないがたいのいい男性。 肩にバカみたいにデカいライフルをしょって、笑い続けている白い何かを凝視している
「それにしても…最近多くない?突発的に奴等が沸いてくるの」
「一種の活動期なのかもしれない
と言うか武装ぐらい展開しておけ いつこっちに攻撃を加えてくるかわからnー」
後ろを振り向いて隊長格の青年がそういった瞬間、さっきまで笑っていた白い何かが姿を消したかと思うと、一瞬のうちに三人のもとに肉薄し、刃に形状変化させた腕を振り下ろし、青年を真っ二つに………はならなかった。
ギィィィンッ!!
金属同士がぶつかる鈍い音が響く
前に向き直った青年の手には、ルーン文字が掘られた両刃の黒い大剣が握られており、刃に変わった何かの腕を相手につばぜり合いを仕掛けていた。同時に、先程まで纏っていた少し柔和な雰囲気とは真逆の、冷徹で感じ取った相手を畏縮させるような雰囲気に変わり、瞳も一層のほの暗い黒に変わっていた
「どいつもこいつも話の途中でギャーギャーギャーギャー煩いんだよ ぶっ飛ばすぞ!!」
さっきまでの物腰丁寧な感じから一気に荒々しい口調になり、相手を吹き飛ばす青年。
「さぁ……………お仕事始めますか」
ディボウターによって世界が滅んでさらに数百年後。その頃地下で生き永らえていた人類がいた。
前述の『ディボウター否定派』の子孫だ。
どうゆう経緯があって、地下に移ったかは詳細に書かれていないが、社会の大半がディボウターを容認していたこともあり、否定派は段々と住む場所を追われ、地下に移ったと言うのが現段階での有力な説だ。それにより人類滅亡は防がれ、種の根絶は免れたと言うことだ。
だが、人類は別の勢力により生活圏及び生命の危機に陥ることになった。
世界と共に焼かれたディボウターの残留思念が形となり、人類に対して攻撃を仕掛けてきたのだ。
やっと生活が安定し、国家システムが構築されようとしていた頃の襲撃だったために、甚大な被害を被った人類は殺戮人形に対抗するための専門機関を創設。これを『ゼルフィー』と名付けた。
対殺戮人形として発案されたのが、ゼルフィー量産計画。その内容とは、『人間の利己的思想を、ほんの少しだけ強くすること そしてそれに感応して展開し、真価を発揮する武装の開発』と言ったもの。スロウターが利他的思想のディボウターが元であるなら、こちらは反対の利己的思想で迎え撃つといった感じである。
これが大きな成功を納め、ゼルフィーが量産されると共に、万一暴走した際の解除方法。そしてゼルフィーでなくさせる治療法も開発された。
これにより、人類とスロウターの闘いが幕を開ける。
後にこの時代、そしてこの闘いは世界が止まった中で行われた闘い、『静歴戦争』として語り継がれる……