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10.串カツ

久しぶりすぎて泣けてきます

投稿スピード早めたいけどネタが…

ちょいとネタ探しのためにしっそu(殴


飲みの席って想像できないんですよね

もうすぐで経験することになりそうだけど

酒が回り、すっかり出来上がった客達で賑やかすぎる店の中。油と酒の匂いがこびりついた中で今日も宴は続いていく。

場所はセキサイ地方 オオ坂の串カツ屋。

明けない夜はないと聞くが、酒が入ればどうなることやら…


「……………………」

飲んでいる最中も終始沈んだ顔の宗嗣を他所に薫と剛摩は…

「っぷぁぁぁぁ‼︎ いいねいいねぇこの感じぃ‼︎

飲まなきゃやってられないってねぇぇ‼︎」

「くぁぁぁぁぁぁあっ‼︎ うぅぅまぁぁぁいっ‼︎」

この騒ぎようである。そりゃ沈んだ顔になるのも訳ありだ。 しかし宗嗣が沈んだ顔になるのは別の用件があってそれがまためんどくさい。何かと言うと…

「かぁぁぁあっ‼︎ お二人さんいい飲みっぷりだねあんたらぁ‼︎ わしも負けてられへんでこりゃぁぁぁ‼︎」

まさかのセキサイ支部に赴任する他のゼルフィー達御用達の店だったのだ。ついさっき派遣されてきた彼らの顔が割れているのは至極当然のことで、すでに出来上がっているゼルフィー達に絡まれてこのザマである。これから指導を施すというのにこれでは酒豪二人に置いてけぼりを食らっている何だか可哀想な隊長に見えてしまう。

そんな中一切声をかけられないのは、多分宗嗣が近寄るなオーラなるものを発しているからだろう。きっとそうだ。


「いやぁ、本場の串カツの味はいかほどかと思ってたけどほんっとサイコーねっ‼︎知らないで損してた私〜…えぐっ…」

「ならたらふく食べてくだせぇ薫はん‼︎ わしらがお代出しますさかい‼︎」

「えっ、ほんと⁉︎ じゃあジャンジャン頼んじゃうよー‼︎ 後悔しても知んないかんねー‼︎ 豚串5本追加でー‼︎」

「まいど〜」

「……はぁ…だから俺は静かな飲み屋でゆっくり飲みたいって言ったのに…まったく…」

とは言うものの、やはり美味いものは美味い。

あとはゆるりとした時間さえ流れてくれれば最高なのだが。やはり現実は宗嗣に優しくない。

いつもの事でもう慣れたが。

そんな風に諦観の念に抱いた時、目の前の皿に頼んでいない牛串が置かれる。

「あの…頼んでないですが?」

「サービスですよサービスっ 辛い時には食べるに限りますから」

そう言ってニィッと笑う店員。

営業スマイルであろうが、久しぶりに妹以外の笑顔を見た気がするなと思いながら、揚げたてアツアツの牛串をソースにどっぷりと付けて一気に頬張った。

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