超簡単に解説する「小説家になろう」初心者講座
自分の好きな名言にこんな言葉があります。
「難しい事を簡単に伝えるのは大切だが、逆に簡単な事をわざと難しく伝えるのはバカのする事だ」
なので初心者はこれを見れば、ある程度は「小説家になろう」で活動出来るであろう事を自分の経験を元に、超簡単に解説していきたいと思います。
まず小説を書くには色々なルールがあります。しかし、あえてここで言わせてもらうなら
『そんなルールなんか守らなくても、面白い話が書ければ評価してもらえる』
という事です。書き始めてわずか二、三ヶ月で大量のポイントを得ているユーザーがいます。超絶に運が良かったのかもしれません。人知れず努力していたのかもしれません。
しかし、何はともあれ面白い話を作らなければ短期間で評価を得るのは難しいと思います。
今の自分の作品に満足せず、次の回はさらに面白く思える文章を目指す。それが一番大切な事ではないかと自分は思います。
そんな事言ったって、俺だって面白い話を作ってるつもりだよ!
大抵の人はそう思いますよね? 自分だって思います。なのにポイントが入らない。そんな自分に出来る事は何か。
『小説を書く時のルールを守ろう』
読む専門のユーザーの中には、ルールが守れていない作品を全く読まない人もいるそうです。そういう人達にもちゃんと読んでもらえるように努力しましょう。
簡単に、これだけは覚えておこうというルールを挙げます。
○文章の始めは一マス空白を入れる。
書き始めや、改行をした次の文章の頭に空白を入れて段落を付けましょう。段落は見方や立場が変わるような、大きな切れ目です。まぁ超簡単に言うと丁度いい区切りで改行したら空白を入れるって事です。
○感嘆符の後にも空白を入れる。
よく会話文で、! とか、? とか使いますよね。この後ろにも空白を入れて文章を落ち着かせましょう。
○……と――は二文字セットで使う。
・・・とか、ーーはダメみたいです。
○人称を決めて制約を守ろう。
これが非常に難しいです。自分も完璧に理解していないので、詳しく知りたい方はちゃんと勉強した方がいいでしょう。とりあえず超簡単に解説します。
・一人称
俺は仲間の魔法使いと共に、魔王城へ乗り込んだ。
こんな風に「俺」「私」の視点で進むのが一人称ですね。
この時、仲間の魔法使いの心理描写は書けません。「俺」「私」には相手の考えている事が分からないのですから。
魔法使いは不安な気持ちでいっぱいだった。とかダメです。
・三人称
勇者は仲間の魔法使いと共に、魔王城へ乗り込んだ。
こういうのが三人称ですね。しかしこれだと、勇者と魔法使い二人の心理描写が書けません。第三者から見て、二人が何を心の中で考えているのかは分からないのですから。
しかしそれだとあまりにも厳しいので、主人公のみ心理描写アリの三人称が多く使われています。どの道、魔法使いの心理描写は書けない訳ですね。
・視点の切り替え
主人公がいない時や、魔法使いの単独行動を描きたい場合はどうすればいいのでしょうか。
視点を変えちゃいましょう。しかし突然変えると読者が混乱してしまいます。なので、暗黙の了解的なサインを出すのがいいと思います。
例えば三つ改行したら視点が変わるとか、*の次の文章からは視点が変わるとかです。
勇者は魔法使いとはぐれた事に気付いた。
早く合流しなくては! 勇者はそう思った。
*
一方、魔法使いは敵の奇襲を受けていた。
これ以上勇者に迷惑をかける訳にはいかない……
魔法使いはそう思い、一人でこの状況を覆そうとする。
こんな感じで使えばいいと思います。
まぁ多様すると結局は読者が混乱するので、出来るだけ控えた方がいいかもしれません。
さて、ルールを守って綴りました。しかしポイントが増えない人もいます。えぇ、自分の事です。自分は二ヶ月近くポイントが入りませんでした……
ではやはり自分の作品はつまらないのでしょうか。読む価値が無いのでしょうか……
いえ、そんな事ありません! あなたが面白いと思って描いた作品は、必ず面白いはずです。登録者数約八十万人の中に、似た考えを持つ人は絶対にいます。その人に読んでもらうまで諦めないで下さい! あなたの作品はただ、膨大な量の作品に埋もれているだけなのです。
――ではどうしたらいいのでしょうか。
『読んでもらうための工夫や宣伝をしよう』
○話のストックを書き溜めて、一日でまんべんなく投稿しよう。
その一日を幅広く使い、読んでくれそうな時間帯のユーザーを総なめにしましょう。
よく投稿されるのが日替わりの0時。起床してから目を通す六時。他にはお昼休み時間。帰宅時間あたりがいいらしいです。
そんなに書き溜めてたら一ヶ月は更新が止まっちゃうよ!
という人もいます。……まぁ自分なんですけどね。
○人の作品を読み、評価と感想を付けよう。
自分は、「自分の作品を読んでもらうにはまず、相手の作品を読むことから始まる」と考えています。そうして付けた評価や感想のお返しに自分の作品を読んでくれる律儀な方もいます。付けた感想から自分のページに飛んできてくれる読者もいます。
ただここで一つ、明確にしておきたい事があります。それは、
「絶対に失礼な感想を付けてはいけない」 という事です。
何が失礼なのかというと、悪い点を書くとかそういう事ではありません。
「たった一話だけ読んで、適当な感想を付ける」 という事です。
一話というと、主人公やヒロインが出てきたり、世界観を説明したりで終わる事もあると思います。その一話だけを読んで、「面白い主人公だと思います」 といった感想を書かれても、少なくとも自分は困惑してしまいます。一体この人はどこまで読んでくれたのかと……確かに一話でも読んでくれた事はありがたいのですが、それでも売名行為ではないのか? と疑念を抱いてしまうのも確かです。
別に十万文字ある作品を全部読んでから感想を付けなさいとは言いません。ですがせめて、物語が動き始めたり、盛り上がりを見せる部分までは読みましょう。
超簡単に解説するとか言っておいて最後は長くなってしまいましたが、自分のやる事が見えたでしょうか?
自分は書く専門だからといって人の作品は読まないとか、そんな甘い事を言っていると他の作品に埋もれてしまいますよ。
ここ「小説家になろう」はなかなか厳しい環境だと思います。自分のような底辺がここで必死にあがいているんです。素晴らしい作品を生み出したあなたも必死にあがいて、お互いに頑張って上を目指しましょう。
それでは、最後まで目を通してくれた方の力になれたのなら幸いです。
ありがとうございました。