好敵手 上
てことで、適当に外伝。異世界ものとはいってない。
「んで、今回もやらかしてんな。おい、柊。」
地球に戻ってきた俺、柊は今までの活動を再開することにした。
世界で色々な刺激的なことを行うこと。だが、俺の前にはまたもや、和男だったか?まぁ、俺の好敵手がいる。
俺はこいつが嫌いではない。むしろ、好きである。もちろん、恋愛感情ではない。
こいつはおれのやることを阻止してくる。あぁ、これまでにこんな刺激的なことはあっただろうか。こいつと俺の鬼ごっこ。
「今回はえーと、なんだっけ?あれだ。性転換薬を作ってばらまいてんだっけか。しかも、一方通行。一回飲んだら二度と戻れない。」
「相変わらず、調べてるけどよ、今回は遅かったんじゃねぇか?」
「そうは言うがこれでも急いだんだぞ。俺の仕事はお前をおうだけじゃないしな。」
「んで、一本どうだ?お前も性転換して女にでもなっとくか?」
俺は懐から薬を取りだし、左右に振って見せる。
「ま、遠慮しとくよ。運動能力も落ちちまうし、
戻れないのはな。勘弁だ。」
「いやいや、遠慮すんなよ。俺はお前の女体化に結構期待してるんだぜ?意外とスタイルのいい感じになりそうだ。」
「襲う気かよ。」
まぁ、それも一興で面白いかも知れないが、俺はこいつに一泡ふかせたいっつうのも理由ではある。
「まぁ、でもよ。どうせ、俺の数ある内の研究室に来たんだ。飲んでいこうぜ?な?」
取りあえず持っていた薬をあいつに投げつける。
「はぁ?まじでいってんのか?」
あいつはかわしながら言葉を続ける。
「その薬、すげぇ苦情だぞ。ち〇ぽなくなったって大騒ぎするやつとかな。まぁなかには喜んでたやつも少なからずいたけど。それでも、水道水にいれるのはやめてくれよ。あれ、止めんの苦労したんだから。」
と、まぁこんな風にいっているが
「俺はただの一般人だぜ?」
「そんなわけあるかぁ。」
「まぁ、一応警察の資格は持ってる。」
それでも、おかしいんだけどな。ここは一応海外でテロもよくある紛争地域なのだ。
「一本じゃねえぞ?ストックは。」
俺は思いきりヒモを引っ張る。すると、仕掛けが発動し、下の方からおとがする。
あいつは落とし穴があると勘づき、その場を離れるが本命はこっち。薬を奴の頭上から大量に落とす。
「はぁー、今日は雨か?」
すると、どこからか傘を取りだし、さすことによって薬を回避する。