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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第六章 第八次世界大戦
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一騎討ち 快 高橋

また、ところ変わって高橋と快。


最初の場所から少し離れた場所に二人はいた。


「高橋、なんか言い残すことはあるか?」


「さっきも言ったすけど俺っちは、あの方々に

負けたから、あっちにいているただけすよ。それに、主役はどちらかと言えばこちら側でしょ?」


「まぁ、いい。裏切った罪は死で償って

もらうぞ。」


「怖いっすね。あまり怖い顔してると

幸せ逃げますよ?」


「ほざけ、《突風ゲイル》」


強い風が高橋に襲いかかる。


「最初から遠慮がないっすね。そんなことされると

こっちも本気でやらないといけないすね。」


高橋の目付きが少しかわった。


変わったと言っても見た目ではほとんど分からない

ような違いではあったが。


「《突風ゲイル》、《突風ゲイル

突風ゲイル》《突風ゲイル》」


連続で同じ技を使い続ける。実のことをいうと、

快は戦闘向きでは技が多い。というのも、

柊の役に立ちたいという一心で情報収集に

適した技を中心に増やしていたから。


もちろん、高橋はそれをしっている。

全てを知っているとは言えないが

戦闘向きではない技が多いことぐらいは知っている。


「《突風ゲイル》《突風ゲイル》」


強い風が高橋を何度も吹き付ける。強い風は

台風のようなものではあるが、異世界にきて、

補正がかかっている地球人からすれば

ただ少し寒いな、強いなという程度ではある。


「快さん、技が多くないことぐらい、

みんなしってるっすよ?ほら、今の技だって

常人なら耐えられず転倒するでしょうけど

俺っち達は体も強化されているんすよ。もう、

いいじゃないですか?勘弁してほしいっす。」


「黙れ、黙れ黙れ。お前に何が分かるってんだ。

いつもヘラヘラして、ふざけていてばかり。

そんな奴に、そんな奴にぃ。俺の何を知ってる

ってんだよ。柊さんは、俺の憧れなんだ。

それを裏切りやがって、そんな奴、そんな奴は

死ぬべきなんだ。死んでしまえばいいんだ。」


「そんなん分かるわけないじゃないすか。人への

理解はそう簡単に出来るわけないんすよ。

それでも、快さん。俺っちのことも快さんは

知らないんすよ?だから、俺っちも殺されるわけにも

いかないんす。全力で抵抗させてもらうっすよ。

爆発バースト》」


だが、高橋のこの技は命中率が高くない。快の

足元で爆発し、 快自身に当たることはなかった。

本来、高橋の技は寄り代となるもの、以前使った

ボムリンなどを使うことで真価を発揮する。

しかし、今はその能力の寄り代がいない。


本来であれば殺傷力はとても高いのだろうが

当たらないということと異世界に来た時の恩恵で

致命傷にはなり得ない。


「《突風ゲイル》」


「《爆発バースト》」


「《突風ゲイル》」


「《爆発バースト》」


相手に意味がない攻撃を両者は続ける。

しかし、意味がないものは意味がない。快の攻撃は

高橋に当たるもダメージがなく、高橋の攻撃は

そもそも当たらず、当たるときもかする程度。

正直言って見ていてみっともないないとも

言えるだろう。


「《突風ゲイル》」


「《爆発バースト》」


そんな争いのなか、先に動いたのは快の方だった。


「あぁ、お前なんかにぃ。《鎌鼬かまいたち》」


「嘘だろ!?」


突風よりも数段強く、切れ味も数段上がった不可視の

風の一撃。それが高橋に襲いかかる。最初の一撃は

頬をかするだけに終わった。


「《鎌鼬かまいたち》」


続く第二撃、命中率が上がり、高橋の体に直撃

する。


「いつの間に覚えたんすか?」


だが、まだ致命傷には至らない。服があちこち

切れたりして、体にもすこしではあるが

キズがところとごろについている。


「これは、本当に本気でやらないといけないすね。

すみません、死なないでくださいね。」


高橋はそこまで言うと息を整え、

覚悟を決める。


「《大爆発エクスプロード》」


瞬間、赤い光が辺りに瞬いたと思うと

爆発音が響き渡った。

変な終わり方ですみません

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