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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第六章 第八次世界大戦
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魔法陣

なんか、顎がいたいんですよね。

放送が流れた直後のこと。辺りが光に包まれた。

回りの者は驚いていたが俺たちは毎度のことだから

もう何だか分かっている。


「あー、また逃げられた。あんのくそスミル。」


そう、ラミルだ。話を聞く限り、またスミルに

逃げられて渋々帰ってきたらしい。


「もうこの演出も疲れたわ。次からはなんの演出

もしないわね。」


どうやら、あれはわざとだったらしい。神だから

登場するときはああするもんだと思ってたが

別にどうでもいいのだろう。


「それで?放送は見たわよね。健治、舞、和男。

ってあれ?高橋だったっけ?あんた何でいるの?」


?ばっかりの質問だな。だが、そうだよな、

何で高橋がここにいるんだ?


「いやー、あなた方に負けちゃったんで、死にたくありませんし。まぁ、あなたたちの指示に従い

ますよ。別に組織に思い入れがあるわけでも

ないですし。」


さらっと裏切り発言。なに?そんなに

あんたらって団結力ないの?


「言いたいことはわかるっすよ。でも、今言った

通り思い入れがないどころか思い出すら

ほとんどないっすね。どっちかっつうと主役っぽい

方が好きなんで願ったり叶ったりすかね。」


「あっそ。まぁ、いいわ。それじゃ私たちで

のた大陸に突入するわ。だから、他の人はここの守備

よろしくね。あ、ちょっとカズたちはこの魔法陣

に乗っかって、ほら、早く。」


ふと下をみると魔法陣が描かれている。急かされる

ままに魔法陣の上に乗ると魔法陣は青く光を放ち

始める。


「どこに行くかは分かるわよね。名も無き島よ、

でも、ちゃんとした場所に送れるかどうかは

分からない。ほら、まだ開拓も進んでないしね。

あれよ、そう神のみぞ知るってね。」


あんたが神のみぞ知るなんて言葉使ってん

じゃねえ。堕神とはいっても神だろうがよ。


なんて考えているときのこと時にも魔法陣の

光は無情にも強く光る。


そして、気付くと見知らぬ土地にいた。


これじゃあ少し語弊があるな。土地にいたのは、

健治、舞、高橋、ラミルの四人。


ん?おれ?だから、言ったじゃん。見知らぬ土地にいたのは四人だけ俺は...


上空だよぉぉぉ。上空とはどこからかなんて

知らないけどここはまさしく上空だろう。雲で周り

が見えんし。


じゃあ、何で地上のことが分かるかって?そりゃ、

決まっているだろ。話の流れから説明しないと

あかんだろ。


まぁ、それで今下降真っ最中なんですけども

どうすりゃあいいんだよ。死ぬぞ、このままだと

マジで死ぬぞ。


そんな地面に身体をぶつけて無事なのは、

異世界とか漫画だけ。あれ?ここって異世界だっけ。


なんとかなるかも知れないと思った時期が

俺にもありました。ここ、異世界だしとかおもったりしたりして。


でもな、そんな人生甘くねえ。絶対落ちたら死ぬ。

うん。くどいな。対処法を考えよう。


何をするのが一番いいのだろうか?


っというわけで、俺は生きています。どうやった

でしょうか?


...正解は、舞に助けてもらうでした。舞の能力が

守ることなんで助かりました。


いや、本当に使えないね。おれ。

ちなみに地上ではこんな会話がされていました。


健治「あれ?カズは?」


ラミル「本当?あ、いない。ちょっと待って..。

あぁ、なんか空中にいるわ。」


ラミル以外「「「え?」」」


ラミル「だから、空中にいるわ。まぁ、なにもしなかったら助からないでしょうね。」


舞「あわわ。助けなきゃ、どこに落ちて来ますか?」


ラミル「ここね。」


舞「多重結界《網》」


高橋「妹さんに助けられる兄ってどうなんでしょう

ね。俺っちは堪らないすけど。」


健治「俺も少し精神に来るな。」


ラミル「ダサい。」


舞「まぁ、お兄ちゃんですし。」

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