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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第六章 第八次世界大戦
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開戦

絶望感ぱないです。白○当たんないし。

雪は降るし。踏んだり蹴ったりだ。

奴らが宣言した日がとうとうやって来た。


どこに攻めてくるか、全く想定は出来ない。

わかる人間なんていない、奴らを除いて。


だから、必死に準備をしてきた。それに

しっかり休息も取った。なんていったって、

一番早くに寝て一番遅くに起きたのだから。


マイペースと思うかもしれないが寝る子は

育つって言うじゃないか。


ここまで努力したんだから、報われるべきだ。

本当にそう思う。努力は報われる、しかし結果も

報われるとは限らないなんて願い下げだ。


「たった今、奴らが宣言したわ。一時間後、

サバン島とナキ島を同時に攻めると。

差別する気はないけど人族よりも獣人族の方が

身体能力が優れてる。だから、私たちは

ナキ島で迎え撃つわ。」


すると、俺たちの足元が光りだした。


「んじゃ、ちゃんと帰ってこいよ。今度は酒でも

飲もうぜ。」


「少しでも傷つくのは許さないからね。」


アレスとレイが見送ってくれた。


「負けたら許さないからね。」


それにラミルも...。


「っておい、ちょっと待て。ラミルも一緒にくるん

じゃなかったのか?」


「何言ってんのよ。私はスミルを押さえに行かない

といけないの。分かるでしょ、今度こそぶっ殺して

やるんだから。」


う、確かにそうだった。その時光が強くなり

目を開けるとそこは戦場だった。いや、

マジで。どうやら、あっちからの移動時間が

一時間をすぎていたらしい。


そのせいでいきなり戦場投入された俺たちだったが

流石は健治と言うべきか


「第一剣舞《 銀鱗躍動ぎんりんやくどう》」


無数に生まれた銀色の鱗のようなものが

健治の回りから辺りを埋め尽くしている魔物に

飛んでいく。


舞はというと舞は舞で準備を始めている。


「シールドショック」


辺りに盾型の罠を配置する。味方には害のない

ただの盾ではあるが敵からすれば触るだけで

衝撃の走る嫌らしい技だ。


さて、俺は何をするかって?既に下準備は

終わってる。慌てるなって。


もちろん、健治と舞は強い。だから、それより

弱そうな俺に標的が移る。やべ、自分でいってて

心にぶっ刺さる。友達と妹に守られるって...なぁ。


それが目的ではあるんだが。当然、俺の方へと

やって来るのだがところがどっこい、俺の所に

来る前に皆姿を消しちまう。なん~でだ?


答えは簡単。落とし穴を作ったから、健治の

能力を《知識の共有ウィズダム》して

地面に大量に斬撃を飛ばし亀裂をつくる。


そのあと、武器精製でちょちょっと地面を

いじってこの通り。うまく行き過ぎだって?

まぁ、異世界だしな。そんなもんだろ。


それでもなかなか数は減らない。ん?ところで

ここどこだ?


「健治分かるか?」


「いんや、全く。ナキ島ってことぐらいしか。」


戦いを続けていると後ろから、何者かの集団が

やって来た。


敵だったらどうするか?なんて考えていたが

冒険者や傭兵、前回の闘技大会の参加者の

方々だったようだ。


「疾風迅雷」


風よりも早く雷のような素早さで魔物を蹂躙し、

ボコボコにしている。なんか表現が変だな。

まぁ、気にするな。それでこの人はあのー、

あれだ。一回戦の時に戦ったひと。

名前は~。あれだって、フウライだ。

やはり、あれから修練をたくさん積んだのだろう。


「剛投三式《鉄塔》」


わかるよな、どんな技か。繰り出しているのは

筋肉が取り柄のジェイサー。他にもたくさんいる

ようだが全員の説明をするほど暇ではないし、

何より面倒くさい。止めだ、止め。割愛だ、

あ、割愛ってなんか良くね?結構この言葉

好きなんだけど。


「「っておい、説明しろよぉぉぉぉ。」」


ん?なんか聞こえた。雑音だよな、雑音。


「あらあら、結構やられちってますね~。

こりゃ、ダメすかね~。ってことで、

降参しません?」


「どんなわけだよ、えっと、高橋だったか?」


「おぉ~。覚えてくれてたんすか。うれしいっすね。 どんなわけって、ウチはまだ雑魚共しか

だしてないってことっすよ。

まだまだ出せますしね。」


すると、地中から新たな魔物が続々と現れ、

直ぐに高橋の姿が見えなくなった。しかし、

声は相変わらず聞こえる。


「それにしても、当たりっすね。あっちは沖先輩

が暴れてますからね。

こっちの方が面白い人多いですし。」


出てくる魔物を全員で対処にかかるが

なにぶん数の暴力で徐々に押されていく。

そして、脱落していく数は魔物も多いが

人族の方も少しずつ出てくる。


「健治、高橋を拘束できるか?あいつが元凶なら

捕まえることができれば大丈夫なはずだ。」


「出来るだけやってみる。舞ちゃん、サポート

頼める?一直線に突っ切るから。」


舞は頷き、それを確認した健治は思いきり

走り出す。


「貫く。《ぺネトレイト》」


ただひたすらに真っ直ぐに高橋に向かって

進んでいく。前にいた敵は貫かれ、横から

狙ってくる敵の攻撃は舞が弾き、あっという間に

高橋のところまで行き着いた。


拘束も含めて十秒も経たないスピードで

ミッションクリア。


いや、俺も敵をかわしながらここまで実況できる

なんて思っていませんでした。え?聞いてない?


「一つだけ言っとくすけど。俺っちを止めても

意味ないっすよ。一つだけあるとすれば俺っちを

殺すことですかね。どうします?殺します?

殺せないっすよね。あなたたちには、そちらの

方々は出来るでしょうけど、反抗はします

からね。」


そう、出来ないのだ。それならば違う人にやって

もらってもいいのだが被害が免れない。それに魔物

はまだ活動している。そう考えると俺たちが

動かないといけない。


「健治、舞。下がってろ、お前たちは背負う必要は

少しもねぇ。俺がやる。」


「だめだ、カズ。お前はそうやって、いろんな物を

一人で背負って、傷ついて来たんだ。たまには

俺にも背負わせろよ。」


健治が俺を止める。が、止まる気なんてさらさら

さい。だから、最後に高橋に問う。


「本当に殺すしか方法はないのか?俺らの仲間

になればいいんじゃないのか?」


「残念すね。最後にこんな人に会えるなんて...。

無理すよ、うちの組織は厳しくてこの魔法が

解除出来るのはせいぜい柊さんぐらいすよ。

沖先輩ならすぐに解除するかもしれないすけど。

本当にあなたに会えてよかったすよ。

いや、会わない方がよかったのかも

知れないすけど、心残りが出来てしまって。」


「そうか...。いいんだな?」


「「止めて(止めろ)」」


舞も健治も止めようとするが

そんなんじゃ止まれない。


「武器精製」


いつも常備している鉄で小型ではあるが

ナイフを作り出し、俺は


高橋に突き刺した。

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