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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第六章 第八次世界大戦
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基地破壊(王都)前編

いやー、結構書いたつもりです。


健治が廃墟に向かうため、俺たちと別れたので

あったが正直健治がいないとやれるものも

やれやしない。


「お兄ちゃん。お兄ちゃんが指示を出さないと

皆動けないよ。」


だが、こう言われては動かない訳にもいかない。


「はー。めんどくさいな。あんまこういうの得意

じゃないんだけどなー。まぁ、しゃーない、

俺がやらなきゃ誰がやるってやつだな。」


そう愚痴を洩らしながらも、きっぱり諦める。

俺のいい性格だな。


それで、少し指示を出そうかな?と考えていた矢先

のことだったのだが、


普通に兵士長?みたいな人が指揮をとり、

ちょっと落ち込んだ。もっとも俺がやらなくて済む

んだったら万々歳だけどな。指揮をとるのは

やったことがほとんどないからな。


やはりなれているのかテキパキと

指示を出して動いている。


「探索の範囲は王都全域。深さも広げるだけ広げて

基地を探してください。」


王都全域となると、そう簡単には見つからない。

むしろ、対策も練られていて見つかることが

あるのだろうか?そう思い、自分でもどこにあるのか

を考えてみる。


「兵士長。これといって、基地らしいものは見つかりません。」


「こちらもです。」


「そんなはずは...。もう少しよく探して

見てください。」


どうやら、難航しているらしい。思考を止めない。


「ん?ちょっと待てよ。もしもこの仮定があたって

いるとすると大変なことになりかねない。」


一つだけほぼ絶対に見つからないような場所が

わかってしまった。しかし、あまりにも突飛

過ぎるし、もし違うとそれはそれで問題になる。

そこで舞にきいてみたのだが。


「う~ん。それはどうなのかな?」


よく理解出来ていないと思った。そこでラミルに久しぶりに使うベガで聞いてみる。


「それはどうかしら。あり得ない話ではないけど

確実な話ではないわ。ついでにいえば、

違うと分かった時に大変なことになりかねない。

まぁ、すべての可能性を考えてからだったら

いいけど...。好きにしなさい。私は責任

取れないから。」


はぁー。やっぱそうなるか。仕方ない。

時が満ちるのを待とう。


それからというもの、れといいっていい報告が

ない。段々、兵士の俺たちの見る目も変わって

来ている。頃合いか?


「すみません。一つ聞きたいのですが、王都の探索の範囲なのですがその中に王城は含まれていますか?」


ここで焦ってはいけない。焦れば不敬罪かも

しれないからな。しかし、案の定というべきか


「探索の範囲に王城が含まれているか?そんなの

含まれていないに決まっているでしょう。大体

今、いるここが王城なのに侵入できるはずが

ないでしょう。冗談も休み休み言ってください。」


怒られた。まぁ、分かってはいたけど。

こうなったら自分で検証するしかないのか?


そんなときだった近くにいた違う兵士さんが

こえを掛けてきた。


「話は分かりました。探索してみますね。」


いい人来たー。でも大丈夫だろうか?


「大丈夫ですよ。もう、自分の分の仕事は

片付けて来ましたから。」


出来るひとだったー。うし、俺の仕事が

順調に減っている。


「探索してみましたがこれといって新しい

空間は存在しません。」


はやっ。それなりに大きいのにもう終わったの?

けど、ないのかー。


「ほーら、言ったじゃないですか。この城は

常に感知魔法がかかっていてそう簡単に

侵入は出来ないんですよ。今回のことは

目を瞑りますけど...。」


違う、そうじゃない。新しい空間の察知じゃない。


「本当にもう一度だけお願いが。この城にも

王専用の隠し通路が存在しますよね。しかも、

探索魔法では引っ掛からないものが。」


「な、何でそれを。しかし、あそこは常に警備は

万全であと数百年は大丈夫というお墨付き

何ですよ。そんなちっぽけな組織がそれの

中に入るなんて...。」


やはりか...。そのところにある可能性は高いな。

そして、もう一つの懸念が...。


バンッ。その時俺たちのいる部屋の扉が

大きく開かれる。


「た、大変です。魔物の大量発生により王都全域

及び王城が攻められています。」


あちゃー。当たっちまった。たまに俺の予想って

当たるんだよな。ゲームのガチャで当たる気が

したから、引いたらあたったことも多かったし。

それは違うって?いやいや。違わなくないな。


そんなことを考えているひまはないな。


「一番恐いのが王の避難の時に襲われること

です。ですから、直ぐに王に伝えて下さい。」


「は、はい。」


慌てて部屋の外に駆け出していく兵士。これは

俺らも動かないとな。面倒くさいけど。本当

だったら、すたこらさっさと逃げ出したいん

だけどね。健治や舞に怒られそうだし。


「今すぐ、戦力になる兵士をかき集めて下さい。

その中で極めて優秀で使える人材を基地の破壊

及び組織の人間の捕縛に。それ以外を王都の

魔物の殲滅及び住民の避難をしてください。」


ぽかんとしている。変なこと言ったか?急いで

しゃべったから変になってるかも

しれないけど。


「いや、見た目に反してちゃんとした指示を

するので少し...。いえな何でもありません。

そのように伝えます。」


「まぁ、健治の指示がありましたからね。」


健治に押しつけておこう。


「あぁ、なるほど。」


くそ、納得しやがって。少し悔しいぞ。


「舞、俺たちもいくぞ。」


部屋を出るとそこは戦場だった。


なんてことはない。相変わらず立派な廊下である。

急いで避難通路の方へ向かおうとしたが


「舞、どこだったけ?」


うん、忘れた。というより、見てない。


「もう、お兄ちゃんはそういうところがある

からー。こっちだよ。」


俺のいこうとしていた方向は合っていた。

本当だよ。


舞についていくと、そこには直ぐにでも入りそうな

王とその側近がいた。どうやら、少し伝達が

遅かったようだ。


「ちょっ。」


止めようと思ったが中に入っていってしまった。


「ちっ。急ぐぞ。」


後に続いて中に入ると予想通り...。


奴ら、悪の野望アビスアンビシャスがそこにいた。

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