一日目終了
通りに出ると、大分、日は沈んだがまだ四時ぐらい
だろう。
「さて、どれくらいのことを知っているの?
さすがにこの世界が四つの島からできている
のはわかるでしょ。」
・・・
「わからないの?本当に。あんた今までどこで
何してたのよ。」
(異世界で高校生していました。)
「はぁ~。まぁ、いいわ。じゃあ、最初から
話すわよ。今、私達がいる島がナキ島でいろんな
種族が多く一特に人族が多い。一番大きい島で...」
「って違う種族いるの!!」
「当たり前じゃない。私だって人族じゃないのよ。」
「そうなの!じゃあなに族。」
「それは、とりあえずおいといて、
獣人族が多いサバン島、魔族の多いバロール島、
そして、もう一つの島が探索もろくに終わって
いない上に大きさも推定もされていないため
一番大きい島かもしれない。名前も呼称は様々で、
よく言われるのは、名も無き島ね。」
「その島には、生物はいないんですか?」
「いないことはないのだけれども...。」
「どうしたんですか?」
「ただ、探索をしに行った人はほとんど
帰ってこず、帰ってきた人も神経がいかれて、
口の聞けた人の話によると、悪魔や自然現象
に関わることが多い。」
「やっぱり魔族は悪いやつらなの?」
「確かに人を殺して楽しむ奴らもいるけど、
基本的には平和的な人たちが多いわ。
今は戦争の一歩手前だから、みんなピリピリ
しているけど。ったく。あんたが全然知らないから
説明に時間かかったじゃない。ほら、お金は
貸してあげるから明日のクエストの報酬を
渡しなさいよね。」
「全額っすか?」
「当たり前じゃない。貸すだけじゃなくて相当の
情報をあげたし、また明日もあげるんだから
相当の権利よ。」
こうして、異世界一日目は、幕をとじた。
余談だが、宿屋は家のベッドよりやわらかかったが、
ご飯は、質素で風呂もなかった。
ネーミングセンスなくてすみません。