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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第六章 第八次世界大戦
58/92

王の間

風邪引いたかもしれません。あ、べつに同情

をしてもらいとかじゃないんであしからず。

王都に着いた俺たちだったが、どうしようもない

くらい迷っていた。


「王城広すぎだろ!!」


いや、案内は受けた。そりゃ、受けるわな。

しかし、反乱が起きたやらなんやらで使用人の

メイドさんが俺たちに地図を渡して、どっかに

行ってしまった。


そこまではいい。でもな、字は上手いのに

地図の壊滅的なんだよ。これでどうやって、

王の間まで行けってんだよ。


最終的には、他のメイドさんに教えて

もらったけどさ。


そして、たどり着いた王の間。前回、訪れた

謁見の間よりも立派なもので正直な所、

庶民の目には眩しすぎる。


扉が開き、今回は先に行かせるかと思い、

前にでたら、今度は遅くて俺が張り切ってる

みたいで恥ずかった。


内心でこの野郎と思いながらも前へと踏み出した。

ちゃんとついては来ているようなので、安心は

していたが、やはり恥ずかしさが勝った。


相変わらず長い道を歩き、やっと王の目の前まで

来た。すると、あの威厳のある声が聞こえた。


「それで何の用だ?」


「第八次世界大戦についてです。」


王に他の者に聞かれても大丈夫な程度の

情報を出来るだけ簡潔に説明した。


まわりのお偉いさん方は、疑っているのか

小さな声で相談をしている。


「話は分かった。つまり、この島の奴等の基地を

潰すために兵士を貸して欲しいということだな。」


話が分かる人でよかった。この前のイメージだと

ちゃんと話を聞かない感じだったから心配

ではあったんのでね。


「そういうことなら、力を貸してやろう。

後に指揮をとっている者をそちらに寄越す。

その者にあとは聞いてくれ。それで

話は終わりか?」


「では、最後にもう一つ。この作戦は、成功するか

分かりません。なので他の島の基地も破壊しなければ

ならないでしょう。ここで、お願いがあります。

他の王に私どものことをお伝え頂けますか?」


出来ればここで、決着はつけたいが

多分無理だろう。相手は、地球を相手に

互角以上にやり合ったのだから。


これで、王との会話は終わり、別室へと

案内された。いやー、それにしても健治は

よくやったよ。王相手にさ。ん?俺が話して

いたんじゃないのかって?まさか、勘弁して

くれよな。俺は出来るだけ面倒ごとには

かかわらない主義なの。


話を戻すと、その案内された別室も相当豪華だった。

それだけで、一生生きていけそうなお宝ばっかり。

宝には無縁だった俺でもわかる。


そんな部屋のテーブル(勿論立派な)の上に

おいてあった菓子を食べながら待っていると、

男性と女性が一名ずつ部屋の中に入ってきた。


「君たちかね。」


男性のほうが話しかけてきた。どうみても俺らって

分かるよな。


「はい、そうです。」


「そうか、では、率直に進める。場所、敵の人数、

こちらの必要な戦力、その他諸々。どれくらいか

検討はついているのだろうな。」


本当に率直である。でも、ある程度なら既に検討は

ついている。


「内密にお願いします。一つは、ここから、南西に

八キロほどいった所にある山の廃墟。そして、

もう一つはここ、王都の地下に存在します。

敵の人数は多くて十人。他に魔物の軍勢も

存在しますが、基地にはそんなにいないでしょう。

そして、お借りしたい戦力ですが...。魔物がいることを考えて百人程度の精鋭を山の廃墟に。そして、王都の地下の探索を探索に秀でている者にしてもらいたいのでそうですね...、三十人もいれば

いいでしょうか。」


全てを話すと彼らは驚いていた。そりゃ、

そうなるわな。だって、俺だって驚いたし。

それでもすぐに取り直した。今度は女性のほうが


「わかりました。早急に用意を進め、明日の朝には

揃えておきましょう。」


そのあと、軽く世間話だけして

その場は解散となった。


今日も一日お疲れ様でした。特に健治には

惜しみのない拍手を送りましょう。

パチパチパチパチ。


なんて思ってたら、健治どころか舞にまで

変な目で見られた。

てか、今日長いんじゃない。

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