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占い

遅くなりました。まぁ、いろいろあったんです。

白〇プロジェクトの石回収をしていたなんて

口が滑っても言わねぇ。

「あぁ、構わない。教えてくれ。」


俺は、正体不明なおばあさんの占いを

聞くことにした。


「では、話そう。えーと、どれどれ。まず、お主は

この世界の住民じゃないな?」


え?何?何つった?最近、耳が聞こえづらく

なっちまってね。


「この世界の住民ではないな?」


「なんでそう思うんだ?」


「そう出たからさ。さらに、他にもいるね。」


あたっている。生まれてこのかた、占いなんて

信じた事はなかったが、初めて信じれるかも

知れないと思った。生まれてこのかたといっても

まだ、十数年しか生きていないのだが。


「正解だ。俺はこの世界とは違う世界から

きた者だ。」


「やはりか。単刀直入に言うとお前の仲間には

危機が訪れる。それが何回訪れるかまでは

わしにも分からん。当分は来ないだろうが

今のうちにやれることをしておくんだね。」


とんでもないことをいうばあさんだ。俺より強い

舞や健治に危機が訪れる、だと。そんなこと

あり得るのか?でたらめなこと言ってると

ババァって呼ぶぞ。


そんなことを思ってたりしてると、


「別に信じるか信じないかはお主次第。

運命は変えられない。でも、曲げることによって

ある程度思い通りに出来る。やるかやらないかも

お主次第じゃ。」


「信じたくはないけど、本当なんだな?なら、

俺は、そんな運命を曲げる。そんなことは

させない。どっちも俺の大切な人だ。」


やべぇ、ちょい恥ずい。こんなおばあさんの

目の前で臭い台詞を言ってしまった。


「まぁ、頑張りな。わしは占うだけ。それ以上でも

それ以下でもない。わしが必要な時はもう来ない

だろう。頑張るんじゃな。」


いい人?だったのかな?


そんなおばあさんの助言を受けたあと、

部屋に戻り、舞や健治の姿を見ると

予言を不意に思い出してしまった。


「絶対に守ってやるからな。」


そう思わずにいられなかった。


「なんか言った?」


「いや、何でもねぇよ。」


聞こえてしまったようだ。だが、今は

この日常を大切にしよう。

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