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休日

遅れてない。遅れてない。遅れてなんかいない。

久し振りの休日。正確にいうと、収穫祭での功績が

認められ、貰えた休み。他の冒険者はまだ見回りを

しているが俺たちは、休んでいると

いうことだ。ちなみに七日間あるうちの今日は

五日目。本来なら仕事の日。


「お兄ちゃん、起きてー。」


そう、今日は休みの日。だから、睡眠が沢山

取れる日。何て言ったって、休みだもん。


時刻午前九時。地球では遊びに行っている時間。

異世界ではまだ寝てる時間。しかし、

舞に起こされるいつものことだ。


んな訳で起きた俺は、冗談交じりの悪態を呟き

ながら、支度をし始めた。


朝はあまり食べないから、アイスを一本食べ、

出かけることにした。


今日は何をするか、まだ何も決めていないんだけど

どうするかな。やっぱ、もうちょい寝るか?


それはないな。仕方ない、この金を使って

少しこの世界についての情報収集でもするか。





ということで町に出てきた俺だったが

どこから何をすればいいのかさっぱり分からん。


「すみません、この町といえば?」


ってことで取り敢えず聞き込みをしてみました。

ここの町はそれなりに治安がよくて面倒事に

ならなくて良かったよ。俺なんて、警戒して

勝手に被害妄想状態だったよ。


無事に終わって、独自にまとめた結果。舞につれて

かれたところしか案が出なかった。

我が妹恐るべし。また、詰んだ。


本当にやることがない。こんなことって

あるんですね。いやー、初の体験だわ。ここ

異世界だよ。新鮮なもので溢れているはずなのに。


仕方がないので、町をぶらぶらすることに

決めました。


すると、路地の隅っこに小さな小屋が出てきた。

表現にしたのは、本当に今

何もないところから、出現したからだ。

新鮮だけど異世界でもこんなことってあるのか?


だが、気になってしまったもんは仕方ない、俺は

小屋に近づいていった。


外見は、屋根の色が紫色で壁は茶色の本当に素朴な

感じだが少し嫌な感じがしない訳でもない。


そんな小屋に入ろうとした時、小屋の扉がギギー

となって開いた。当然、俺は扉の前で深呼吸を

していたから開いた扉に頭をぶつけてしまった。


しかも、中から出てきたのは相当年をとった

おばあさんだったもんだから、仰天して

尻をついてしまった。


「お客さんとな?なんかようかい?」


一瞬だじゃれかな、ともおもったが恐らく違う

だろう。こんなおばあさんがこんな事

言うわけがない。


「ここは何なんだ?」


「ここはうらめしや。すまん、嘘じゃ。いろんな事

をやれるが強いて言えば占いや予言を

主にやっとる。」


...。最近、お化けにでもはまっているのだろうか。

いや、気にしたら負けだ。話を戻そう。


「じゃ、今出来るのか?俺にもか?」


「もちのろんじゃ。どこでも出来る、いつでも

できるをモットーにもっと頑張るんじゃ。」


そして、懐からトランプみたいなのを取りだし、


「ほれ、どれか選べ。わしでもいいぞ。」


つくづく元気な人だ。真ん中の方にあったカード

を一枚取って渡すと


「ふーむ、なるほどなるほど。

分かるぞ分かる。」


何が分かるのかさっぱり分からん。


「いいんだな、結果を教えてしまって、

後悔するかも知れんぞ。これは試練よぞ。」



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