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主人公素質がない人の異世界暮らし  作者: あめみや
第四章 真実を追うもの
39/92

強敵

遅れました。色々あったんです。

不可抗力です。信じてください。

この通りです。

大会四日目


「長かった闘技大会も今日でおしまい。

とうとう決勝戦です。」


オォォォォ。ヒュー、ヒュー。


「特殊な技で何人もの強敵を倒してきた

ガレン選手とここまで運という名のまぐれで

決勝に上がってきたカズオ選手。本当の実力が

分かるのか?」


ここまで棄権されたからな。

これるとは思っていなかったよ。


「それでは、決勝戦始めて下さい。」


「お前もあいつらと知り合いなのか?」


「な、なんでわかったんだ?」


俺は、何にも言っていない。関連があるとしても、

あいつが見ている時はあまりじゃれ

あっていない。


「何故?お前はあいつらと同じように見えた。

しかも、一番強いのはお前だしな。」


「おいおい、舞と健治が俺と知り合いなのは

認めるけどよ、俺が一番強いってのは、

絶対違うな。」


と、おれもガレンもなにもしないまま、

話をしてしまった。


「やってみればわかるさ。」


この言葉が合図だった。


「連唱《氷結》」


氷の柱が周りに次々と現れ始めた。


「次だ、《連破》」


ガレンがそういった瞬間、氷の柱が

爆発し、爆風と熱気が辺りを覆う。


「おいおい、見えねえし熱いだろ。っていうか

どんだけ技あるんだよ。チートか?」


「チート?この前のあいつらもいっていたな。

そんなことより、フィニッシュだ。」


「そう簡単に行くかよ。」


俺のすぐ後ろをガレンの右手が空をきる形と

なったが、正直、瞬間移動をしていなかったら

捕まっていた。


「そういえば、お前も持ってるんだったな。

面倒臭い。」


「そろそろ、俺から行ってもいいか?答は

聞かないけどよ。」


俺はそう言ってから、作戦を考え始めた。


どうすっかな。瞬間移動を使って裏に回って、

自然の罠ナチュラルトラップで捕まえるか?


それとも...。


まぁいいや。とりあえず一つ目で。


「んじゃ、よっと。」


俺は瞬間移動を使って、ガレンの後ろに

出た。


(よし、ばれてない。)


自然のナチュラル...。」


俺が使おうとした矢先だった。


トラップ


俺の技の続きをガレンが言った。

その瞬間、俺の足下から草がでてきて、

俺を拘束しようとしてきた。


「嘘だろ。不味い不味い。美味しくねぇ。」


そして、俺は拘束された。


この自然の罠ナチュラルトラップは、

対象を自然の力で拘束する。相手が格上でも、

基本的には、作動し拘束できる。動力源は、

魔力なので巻きついた相手から魔力を吸収することに

よって機能している。そのため、相手は身動きが

できないまま魔力を吸収され、負けることとなる。

人の性質上、吸収されている時に魔力を使う攻撃や

魔法は使えないため、物理的な技で拘束を外す

しかない。が、なかなかの締め付け具合なので、

耐久しながら技を使うのは至難の技。

余談ではあるが、この締め付けが、関節を締めて

くるためめちゃくちゃ痛い。


そんな鬼畜な技を使おうととして、逆に拘束

されているわけだが、まぁ、対処法が無いわけでは

ない。例えば、思い切り力を加えてちぎるとか、

魔力を一気に食わせて、爆発させるとか...。


色々な方法があるが、どれもあんまり好きじゃない。

というか、できない。だから、俺はさっきいいかけた

ものをする。


いいかけたからって言ってもそんな大層な物では

ない。まぁ、最近、使えるようになって

使ってなかったから試しも含めて。


「そろそろ、終わりにするか。《奪力》」


「だな、終わりにしよう。お前の負けで。

全知の王アカシックレコード》」


今、俺の思考は百倍に加速した。つまり、次の手

を考える時間が増えたということだ。もっと

早くできるが、今はこれで充分だと分かる。

さて、暴れるか。


「ハルシオン。」


これであいつには、俺が自然の罠ナチュラルトラップから消えたように見えている、

しかし、あと五秒だけだ。


「抜け出しただと。あり得ない、しかもどんな手を

使ってあそこまで一気に?」


そう言って、自然の罠ナチュラルトラップを解除してくれた。次だ、


猛毒の針ベノムニードル


プスリ。ガレンの右手に刺さった。


「どこまで逃げても無駄だ、《轟拳》」


ガレンの右手から炎が上がり

幻の俺に飛んでいった。

それがあたり、見るにもたえない丸焦げに

なって、落ちている。


「やり過ぎたか?」


ガレンが勝ったつもリだが...。


「ガレン選手、どこに撃っているのでしょうか?

カズオ選手は後ろでどうやら準備を

終えているようです。」


「嘘だ。そんなはずはない。」


といい、後ろを振り向いた。

まぁ、俺がいるわけで。


「馬鹿な。」


「爆拳」


こんな、ガレンが撃った轟拳をパクった物では

ガレンには、かわされてしまうが...。


「く、そんなもの。」


案の定、避けようとしたが避けられなかった。


「う、なにをした?」


さっきの毒が体をまわり終わったのだ。

種は敢えて明かさないが。


そして、俺の拳はガレンの腹に一直線で

吸い込まれていった。


ドンッ。


「ガ、ガレン選手ダウン。カズオ選手の勝利です。

今大会、優勝者はカズオ選手です。」


ウォォォォ。


何とか勝つことができた。


「これで今大会は、終了となります。表彰は

別室となりますので、終わりとなります。

それでは、また次の大会でお会い致しましょう。」



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