1日の終わり
遅くなり申し訳ないです。
町に戻り、レッドリザードを討伐した
旨を伝えると、その日のギルドは大騒ぎで、
討伐をしてきた俺らは騒ぎの中心で色んな人たちに
囲まれていた。
「お前、やるじゃねえか。まだ新入りなんだろ。
どうやって倒したんだ。ほら、もったいぶって
ないで教えろよ。」
「まあ、飲め飲め。」
無理矢理、飲ましてくる冒険者をかわして、
ギルドを出ると、既に夜になっていた。
「で、健治も舞も一体どうしたんだ。」
「そうだな。どこから話そうか。まず、カズ...。お前がいなくなってから、お前に関する記憶が
俺たち以外さっぱり消えてなくなっちまった。
それから、数日たったある日のことだった。
自らを堕神と名乗るらラミルっつうやつがきた。
そいつがいうには、お前はイレギュラーでたまたま
この世界に来てしまったらしい。それで特殊な能力
を持っていて、堕神の敵対勢力の神の奴らに
狙われているらしい。そこで、奴らに対抗すべく
俺らを連れて来たということだ。」
「堕神って堕ちた神だろ。悪い奴らじゃないのか?」
「おれも最初はそう思ったが、話を聞く限り
違うらしいし、むしろ神の方が悪い奴らで地球から
犯罪者や刺激なことを求めている人を連れて来て
楽しむつもりだ。あいつらは、神から力を
得ていて、脅威だが俺らも力は手に入れた。」
と健治は自分たちのきた経緯を一通り話すと、
スマホのようなものを放ってきた。
「これは?」
「ラミルの奴がわたしてきた。連絡用の手段、
っていってたぜ。」
「へぇ、いいもんだな。じゃあ、こいつでその
ラミルって奴に連絡できるのか?」
「あぁ、多分な。他にも色んな機能が
あるらしいが俺も時間がなくて確かめられて
いないんだよな。それは後々確かめていく
として、連絡するのか?」
「いや、とりあえずはいいや。今日はもう遅いし、
寝ることにするよ。そしたら、違う町にいくつもり
だったけど、どうする?」
「んー。俺らはお前に会うためにきたんだ。
おれも舞ちゃんもお前を失いたくはない。
だから、お前についていくよ。」
「そうか。正直、俺だけじゃ頼り無かったし、
聞きたいこともまだまだあるからな。」
「それじゃあ、宿は違うだろうから、
明日この広場で。」
「あぁ、また明日。」
「あー。寝みぃ。さっさと寝よ。」
「今日は色々あったな。」
「「あ」」
明日会うはずだったのに...。