地球より
なんかいいアイデアおちていませんかね。
カズが、出陣準備をしているとき
舞と健治、ラミルは異世界へとつながるトンネル
を歩いていた。
「それで、質問には答えてもらおうか」
「そうですね。全てを話しましょう。まず、私が
何者か。ということからでいいですか?」
「ああ、頼む。」
「私たちは堕神です。名前だけなら、悪者の
イメージでしょうが、そういうわけでは
ありません。私たちは神の座から下ろされて
しまった神です。神というのは、本来世界を見守る
だけの存在です。ですが、ある時一人の神が
「退屈だ」と言ってしまったのです。そのことが
あって以来、退屈な世界を変えようとする組織と
見守り続けることを選んだ組織で、対立が
起きました。ですが、奴らは多く強すぎました。
私たちは、はめられ神の座を下ろされました。
そしてあいつらは今、刺激を求めてあなたたちの
地球から刺激を求めている人を連れ出し、
刺激を得ようとしている。そこで私たちは...。」
「ということは、お兄ちゃんはその神とかいう
人たちに連れていかれたってことなの?」
「いいえ、それは違うわ。カズは、イレギュラー。
つまり、偶然。私にもよくわからないけど、
異世界に巻き込まれたのよ。ただ、その偶然に
よって、他の人とは違う力をもつため、神に
狙われているわ。そして、私たちは神を倒すために
カズと関わりが深いあなたたちに助けてもらおう
と思ったわけね。目には目を、ってこと。」
「つまり俺たちは利用されるということか。」
「察しがいいわね。ぶっちゃけて言えば、
そういうことね。神は、連れて来た人に力を与えて
大概の人よりも圧倒的に強くなっている。だから、
あなたたちにも強くなってもらうわ。でも、私には
神から堕ちた身で力の付与もあまりできないわ。
そこで、あなたたちはどんな力を望む。」
「おれには、どんな運命でも断ち切る力をくれ。」
「私は...。私には、どんな運命からも守り抜き、
守護する力を下さい。」
「分かりました。それにあとは、自分自身の
潜在スキルが追加されます。ただ、ひとつだけ
言わせて、強さに溺れないで。強さは偉大だけど、
いざとなったときに使えないときはある。
だから...。忘れないでね。と、こんなところかしら。
もう少しでつくわよ。あと、私は世界の中では
自由に動けないから、これを持っていて。
これがあれば、いつでも連絡をとることが
できるアイテムよ。」
と言われて、スマホみたいなものをわたされた。
「三つあるから、カズにも渡しといて。力に
なれない分、色んな機能をつけといたわ。」
トンネルを抜けるとそこは、草原のようなところで
カズがレッドリザードを倒し終わったところだった。