幕間 異世界からの訪問
幕間の方が書いていて楽デスナ。
とある一室で、とある会話が行われていたとき、
健治と舞の目の前には、ある少女がいた。
「和男、カズに会いたくはない?」
少女の一言目がそれだった。ただその一言は
この二人にとってあまりに衝撃的なものだった。
「「カズを知っているの(か)?」」
二人は自分たちしか分からないはずの人物が
出てきたことに少なからず、いやとても
驚いた。
「答えはノーよ。知っているとはいって
いないわ。ただその人のいる場所はわかる。」
「カズはどこ。私はまだなにも恩返し
できていないの。教えて。」
「慌てないで。まだ、私の目的も名前も
いっていないのに信じるの?」
「愚問だな。俺たち以外のひとはカズのこと
なんて一ミリたりとも覚えちゃいねぇ。それなのに知っているのは、信じられるってことだ。」
「ふぅん。私の名前は、そうね...。ラミルと
でも呼んで頂戴。単刀直入に言いましょう。
カズは、異世界に行きました。そして今、私たち
の天敵の神がこちらの世界の極悪人を連れて
いっています。あいつらの目的は、世界を
刺激的で面白くすること。そして、私たち堕神は
それを防ぎ、世界への干渉を止めることです。」
「堕神ってお前らが本来、悪者の方じゃないのか?
それとなぜカズはつれていかれたんだ?」
「お答えしたいのは山々なんですが、時間が
ありません。私といっしょに来ますか?」
「当たり前だ。」
「もちろんよ。」
「無事にこの世界に戻ってこれるか
分かりません。それでもいいんですね」
二人はうなずいた。これから、何が起きるか、
何も分からない未知の世界へと
踏み出していくのだった。
次回はちゃんと話を進めます。