出陣準備
投稿遅れました
レナと別れてから、俺はギルドに向かった。
「おい、誰かレッドリザードを狩れるやつ
はいないのか。」
「馬鹿言え、こんな外れの町にゃ
ランクB以上の人なんてそうそういねぇよ。」
という言葉が辺りを飛び交っている。
「レッドリザードを倒したやつには一匹に
つき銀貨一枚だってよ。」
「まじか」という声がちらほら
聞こえる中、内心俺も
(借金返済のあてができた。)
と喜んでいた。だがあいつらは強い。
まずは情報集めだな。
「すみません。レッドリザードのことについて
詳しく知りたいのですが。」
「ん、あぁ、それならモンスターじいさんの
ところにいったらどうだ。今頃は、お寺で
瞑想でもしていると思うぞ。」
ということで町の外れにあるお寺
にやって来た。あれだろうか。いや、人に対して
それは失礼だな。だが、人というよりは、
動く気配すらせず、石像のようにじっとしている。
「すみません。」
返事がないただのしかばねのようだ。
「...。なんじゃ。瞑想中は話しかけてはいけないと
親に言われなかったのか?まぁ、いい。
で、用事はなんだ?」
「あなたは魔物に詳しいと聞きました。そこで
レッドリザードについてできる限り
教えてもらいたいのです。」
「レッドリザードか。ずいぶん久しぶりに
聞くものじゃな。それでお前はその情報を
なぜ望む?」
「お恥ずかしながら、借金を返さないといけない
のですけど、サビ森のところで出た
レッドリザードを一匹狩るたびに銀貨一枚
もらえるんですよ。」
「ずいぶんと欲のある若造だな。だが、正直なのは
悪いことではない。お主、見た感じではあまり
強くなさそうじゃが?」
「お恥ずかしい限りで、その通りなんですよ。
いや、実は先日、襲われたばっかりなんですよ。
死ぬところでしたよ。薬草回収の依頼
してただけなんですよ。」
「お主、襲われてよう生き残れたのう。どう
やったんじゃ?素早さが特にずば抜けて
いるのから逃げるのは特技でも使わんと
いくら、上級者でも逃げ切れないのに。どんな
特技をもっているんじゃ?」
「色々あるらしいですけど、大概のものが
使えなくて、使えるもの半端にしか使えなくて...。
前回は五十mしか動けない瞬間移動で
逃げましたよ。」
「瞬間移動とな。ずいぶん珍しい特技をもってる
のぅ。五十mでも十分強いじゃないか。
そうかそうかそれならば、情報を教えよう...。」
じいさんの話によるとレッドリザードは、
・すばやい
・気勢が荒く凶暴
・赤さが濃いやつほど戦闘慣れしていて強い
特技
・噛みつき
・ファイアブレス
・テイルアタック
・連携
・仲間との絆
特技説明
・噛みつき
名前の通り噛みついてくる
甘噛みなんかではなく本気で噛んでくる
・ファイアブレス
炎の息というよりは、炎の球みたいなものを出す。
・テイルアタック
しっぽ攻撃
・連携
レッドリザードの息のあった攻撃
・仲間との絆
仲間が死んでいくたび、まわりの個体が強くなる
「といったところじゃな。とくに連携や
仲間との絆は厄介じゃけ。だから、不意討ちや
強い個体から倒していったほうがいいな。」
「なるほど。」
「あと、もうひとつだけいっとくが
レッドリザードは火山の方にいるのが普通じゃ。
つまり、誰がが後ろで引きしている可能性
がでてくる。だからそいつには気をつけろ。
多分お前はいいやつじゃ。だから忠告をした。
わしは基本ここにいる。必要になったら来い。
その時には、わしが一生をかけて調べ尽くした
モンスター図鑑をくれてやる、わしもしらない
魔物はたくさんいる。だからお前に知識を
授けるのじゃ。」
「じいさん。なんで知らないおれのために
こんなにしてくれるんだよ。」
「なんでじゃろうな。ほら、早くいけ。瞑想の
じゃまだ。」
「とりあえず、情報は集めたから明日は、
レッドリザードを狩るか。」
こうして、情報集めと装備を揃えたカズは
来る日に備えて、早くねるのだった。




