幕間 地球 とある一室にて
区切り方を変えて見ました、
「なんだ、この男は...。」
その男を前にした男はこう呟いた。
「この世界は退屈だ。そう思ったことは
ありませんか?まぁ、あるでしょうね。あった
からこそ人の解剖や殺し、想い人のいる前で犯す
などといった卑劣な行為をして
捕まっているんですから。」
「お前は誰だ。」
「あぁ、怖い怖い。申しおくれましたね。私は~
悪魔、神、天使など色々な呼び名があるので
お好きなものをどうぞ。」
「じゃあ、神お前の目的はなんだ。」
「あれ、言いませんでしたっけ。退屈なんですよ。
私たちは普段空の上にあるようなところから
みているだけでね。これが退屈っていったら
ありゃしなくてね。特に平和だ平和だとか
いってる連中はうざくてたまりませんね。」
「だが、その世界で殺したりするのは
まずいんだろ。」
「流石。よく聞いてくれました。確かに
不味いことではありますが、強ければ
いいんですよ。強さは偉大だ。捕まることも
ないし、好き勝手にできる。そのちからを私たちは
あなた方に与えるのですよ。」
「あなた方?」
「あなたみたいな人はたくさんいる。その人達
にも私の仲間がついてこのような説明を
しているんですよ。」
「なるほどな。だがお前は根本的なこと
を分かっていない。いいか、俺らは確かに
退屈している。だから色々なことをして
刺激を得ることによって、「生きている」という
実感を得る。つまりだ。最初から強さを得て、
誰からも追われないんじゃ更なる刺激
を得る事ができない。」
「ほぅ。勉強になります。それで異世界には?」
「もちろんいくさ。あんたは、好きな能力を人に
付与できるのか」
「えぇ。まぁそうです。」
「そうか。なら、俺にその世界にある能力の
全てを条件付きで使えるようにしてほしい。
適性のなさそうなのは、いいから。」
「分かった。じゃあいくぞ。」
目の前がパッと光り、奇妙な感じがした後、
今度は違う部屋にいた。
一室とは、牢屋でしたね。




