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詩集「今はまだ無題」

君は何をしたっていい

作者: 木下秋

君は 何をしたって いい



ある日 急に なんだか走りたい気分になったのなら


部屋を出て 靴ひもをぎゅっとむすんで 飽きるまで 走ったらいい


行けるところまで 全力で 走ったらいい



お腹がすいて なんだか焼きたての肉が食べたくなったのなら


鳥胸肉を買ってきて フライパンに油をひいて 焼いて 塩をふって 食べたらいい


そして 急に我にかえって 一人 人知れず 笑ったらいい



お気に入りのコートのボタンが取れて どこかへいってしまったのなら


残りのボタンを全部外して 代わりのボタンを買ってきて 自分でヒモを通して つければいい


そして それを着て外に出て 胸を張って 歩けばいい



君は 何を したっていい


恥ずかしがることなんか ない



学校にイヤなヤツがいるんなら たまには思いっきり怒りをぶつけてみればいい


傷ついたと 正直にいってみるのもいい


目の前で 泣いてやってもいい


無視したっていい


誰かに うったえかけてもいい


学校に 行かなくたっていい



たまには 一日中寝てたっていい


歌いたくなったなら 歌ってしまえばいい



一人 突然 電車に乗って 海を見に行くのもいい


ぼぅっと 眺めてみるのも いい



君は 何をしたって いい



やりたいと思ったんなら やればいい



新鮮なうちに 熱いうちに 


生まれたての衝動を 大切にして



君は 何をしたって いい



なぜだか急に 詩を書きたくなったなら


そこいらにあるテキトウな紙に 書いてしまえばいい



おれだって 何をしたって いい


君だって 何をしたって いい




君は 何をしたって いい

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― 新着の感想 ―
[一言] 最近、嫌なことがあったので、励まされました。 ありがとうございます。
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