命の恩人はボンバーマン?
前回のあらすじ 俺のスキルは便利スキル………
なんて俺は馬鹿なんだ。このままだとあと5秒ぐらいでイノシシの
突進をくらう。死のカウントダウンか………くそっ
5
4
3
2
1
「爆拳」
………えっ
ドゴォォォォォォォォォォォン!!!
一体何が?
「大丈夫か、坊主」
煙がはれると、あの3mぐらいの巨体のイノシシがグロ画像になっていた。
正直、直視出来ない。誰かモザイクを今すぐイノシシにかけてくれ。
ダメだ我慢出来ない、い、胃液が……………おえええええええええええええ
「おい!本当に大丈夫か!?坊主!」
「は、はい…だいじょぅおえええええええええええ」
「全然大丈夫じゃねぇな。ハッハッハッハ」
そう言って、笑いながら俺の背中をバシバシ叩いてくる。
絶対しんぱいしてないだろ!と文句を言おうと思い顔を上げると、
そこには2mはありそうな身長に引き締まった体、
どこのマフィアですか?と聞きたくなるような強面がいた。
正直イノシシより怖い。
「おい、落ち着いたか坊主。」
「は、はい、おかげさまで。命を救って頂きありがとうございました。」
「礼はいらねぇ。だが坊主お前、礼儀がしっかりしてるな。貴族か?」
「いえ、これはくせのようなもので僕は平民出身です。」
たとえ平民でも目の前にこんな大男がいたら自然と敬語になる。
「それはそうと坊主、こんな危険な場所でなにしてたんだ。」
「え、えっと僕は大きな街へ向かっていたんですが道に迷っていて
そしたらあの巨大イノシシに出会って、そこをえっと…………」
「あぁ、紹介がまだだったな。俺はアビス・オーガストだ」
「僕は」
この世界では苗字と名前はたぶん逆だから…
「ーーーエニシ・キラです。よろしくお願いします兄貴ぃ!」
「あ、あにき?俺の名前はアビスだが」
「いえ、僕の住んでいたところでは命の恩人を
兄貴と呼ぶんです。」
むしろあのごつい見た目で兄貴以外ありえない。
「どんなところだよ…エニシ、お前はどこからきたんだ。」
「小さな田舎の村ですが、ニッポンというところから来ました。」
「聞いたことないな。遠いのか?」
「は、はい。ここからえっと…その…あ〜………約100kmあります。」
「ひゃ、100km!?よくお前生きてたな!」
やばい、墓穴掘った…
「そ、そんなことより兄貴はイノシシをどうやって倒したんですか?」
「あぁ、あれは俺のスキル【爆発魔法】だよ。お前は100kmも遠くから
来たんだろ。どんなスキルで生き延びたんだ?」
「僕は重………魔法です。」
「え、なんて」
「だから、重………魔法ですよ。兄貴」
「本当になんて言っているんだエニシ。は……………もしかして
重力魔法のことを言ってんのか。」
重力魔法だったら、どんなによかったことか。
あのイノシシも一発で倒せたのに………
「………【重操魔法】です」
「ん?聞いたことねぇなどんな魔法なんだ」
「体重を5kg軽くする魔法です…」
「お前ここまでどうやって来たんだよ…」
「しいていうなら運ですね。」
「お前、【幸運】のスキルあるのか?」
「ないです」
「じゃあお前がここまで来れたのは奇跡だ。うん、奇跡。」
「さいですか……」
「でも、その重操魔法は他に使い方があるんじゃねぇか?
スキルチェックで確認したのか?」
ん?兄貴今スキルチェックって?いやまさか気のせいだ
「あ、兄貴今なんて?」
「スキルチェックだが」
スキルチェックだったぁぁぁぁ!そこはステータスだろ!
テンプレどうりにしろよ!
「どうした急に頭抱え、まさか………知らなかったのか。」
「そのまさかです…」
「おいおいまじかよ!今すぐ確認してみろエニシ。」
「は、はい。“スキルチェック”」
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skill:重操魔法 LV1
その名の通り重さを操る魔法。体や物を軽くしたり重くしたりできる。
物の重さを変えるときは物軽化か物重化と唱えればよい。
体の重さを変えるときも体軽化か体重化と唱えればよい。
無詠唱でもいいが、その場合効果が落ちる可能性がある。
また、LV1では10kgまで重さを変えれる。
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まず、思ったことは………………………クロノス説明下手くそ!!!
台風で学校が休み。キターーーーーーー!!!
5話目です。感想待ってます。