魂のシャウト
前回のあらすじ メノマエニイケメンガアラワレタ
い、異世界!?何いってんだ?このイケメンは顔はいいが頭がおかしいらしい。
いや、でもこんなところにいるのはいくらなんでもおかしい……。
はぁ、分かったぞそういうことか。
「お、わかったようだね。普通ここに来た人は
動揺して話が通じないのに。 」
俺の記憶では自転車とぶつかって気絶したとこまでだ。おっさんの
あのノリのよさは忘れられない。ここから導き出される方程式は、
おっさんの自転車と衝突事故=頭をうち気絶= 夢。ということがな。
「全然違うよ!!!」
いや、絶対にそうだ。どうせ目が覚めたら、病院のベッドで起きるオチだ。
「はぁ……縁君。君は冷静な分余計性質が悪いよ…
そこまで言うなら、証拠を見せてあげるよ。縁君手を上げてみて。」
何をいってるんだこのイケメンは?イケメンだからって何をしても
許されるとでも………ん?あ、あれ?手の感覚がないぞ?そういや
さっきから全身の感覚も………ない…愛しのマイボディがないぃぃ!!
「うわ、びっくりした。急に叫ばないでよ。とはいっても口はないん
だけどね。僕がテレパシーで縁君の心を読んでるから。「」が
ついてないから君は一言も喋ってないんだよ。」
なんという叙述トリックっ。てっきり喋ってると思ってたよ!いやまてよ、なら
なんで俺の体はないんだ
「どういうことも何も君は死んだんだから」
…………………………………は?
「君は残念ながらあの事故で後頭部を強打して死んだんだよ…」
自転車にぶつかったぐらいで死んだっていうのかよ!!!
「そうだよ、君は打ち所が悪かったっていうのもあるんだけど………」
なんだよ…早く言えよ
「君とぶつかったおじさんがテンパって病院に連絡するのが
30分かかってしまって…………君は助かったはずなのに死んだ…」
オッサーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
「たまたまその様子をみた僕が、かわいそうだったから
異世界に行かせてあげようかなぁと思って。」
そうか…俺は死んだのか。あ、だから体がないのか………ん?てことは
異世界本当に行けるのか?
「もちろん、そのために呼んだんだから。」
異世界キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
「変わり身はやっ!」
だって、異世界だろ!チートを持ってハーレムを作れる夢の世界!
「君が異世界について残念すぎる知識を持ってるのはわかったよ………
とりあえず異世界ラスメリアについて説明させてもらうよ。」
い、異世界ラ、ラス、ラスネリア?
惜しい!