「知らない天井だ」と言えばよかったと気づくのはだいぶ後
前回のあらすじ 主人公地面にダイビングヘッド
「ん、ここどこだ」
目が覚めると俺は知らない部屋で寝ていた。
「あれ、なんで俺はこんなところに?確か俺は………」
俺が考え込んでいると隣にいた鎧をきた人が
俺に話しかけて来た
「お、起きたみたいだな少年。とりあえずジョンに伝えるか………
お〜いジョン、少年が意識を取り戻したぞ〜」
ん、この人誰だ?見た目は兵士って感じだけど……………はっ!まさか
目が覚めたら隣に兵士→仲間を呼んだ→俺、なにかやらかした→投獄
「………ち、違います兵士さん!俺何もやってません信じてください」
俺はそういって隣にいた兵士の肩をブンブン揺さぶった。
「ちょ、おいやめろ少年!とりあえず落ち着け」
嫌だ嫌だ!捕まりたくない!と、とりあえず逃げなきゃ
「物重化!」
俺は兵士の人の鎧に重操魔法を唱えた
「ちょっマジで落ち…………あべしっ!」
変な奇声を発しながら兵士の人は崩れおちて土下座みたいな
体勢になった……………って俺はなんてことを!
「兵士さん!すいませんでしたー!!!」
やばいやばい俺は兵士の人になんてことをしてしまったんだ
これじゃ罪を重ねただけじゃん!やばいやばいぞ早くどうにかしないと…
「ジェームズあのスキップ少年目を覚ま…………………え」
兵士ジョンが目にしたのは自分の同僚ジェームズとスキップ少年が
向かい合って土下座をしているという摩訶不思議な光景だった………。
ーーーそれから10分後
俺はジョンさんにあの時の状況を説明していた。
「それがジョンさんかくかくしかじかで」
「はぁ、寝ぼけて少年を助けたジェームズに魔法をかけたと………」
「はい、おっしゃる通りです。本当にすいませんでした!」
まさか、俺がこんなにバカだとは………バカでテストな召◯獣の
主人公よりバカかも…………………………うん、それはないな。
「まず、俺に言うんじゃなくてジェームズに謝らないとな少年」
「は、はい。ジェームズさん本当にすいませんでした!!!」
「いいっていいって気にすんな少年。別に怪我したわけじゃないしな」
「いや、それでも本当にすいませんでした!」
優しすぎるぞジェームズさん!この世界の人は優しい人が多いのか?
「俺のことはいいから気にすんな少年。
それよりあんなところで 何してたんだ?」
「実は魔法の練習をしていまして………」
「あぁ、テンションが高くなる魔法の練習をしてたのか」
「違うだろジョン!スキップをしたくなる魔法だろ!」
「どっちも違いますよ!そんな魔法あるわけないでしょ!!!」
「「えっ」」
「えっ、じゃないですよ!僕が練習してたのは【重操魔法】
重さを操る魔法ですよ!」
「あれのどこがだよ!!!」
「体が軽くなったからテンションが上がっちゃって
思わずスキップしたんですよ!」
よく考えたら恥ずかしいぃ!まさか見られてるなんて
思いもしなかったよ、コンちくしょぉ!
「じゃぁ地面に派手に転んだのなんでなんだ」
「軽くなった魔法をかけた直後に体が重くなる魔法をかけたせいで
バランス崩して思いっきりこけっちゃったんですよ!」
自分で言うけど 生き恥じゃねぇか!!!
「なんでギルドに登録しに来ただけでこんな目に………」
「お!お前『青鳥の幸羽』で活動するのか!」
「と言うことはお前も東の仲間ってわけか」
急にジョンさんとジェームズさんの食い付きが良くなった
なぜだ?
「なんか嬉しそうですね………」
「そりゃそうだ!東に住んでる奴は青鳥の幸羽のこと
みんな好きだからな。なぁジョン!」
「あぁそうだなジェームズ。ウォーレンに住んでる奴は
自分が住んでる方角のギルドにいろいろと借りがあるからな」
「そうなんですか?」
「あぁそうだぜ!1年に一度、東西南北に分かれて各ギルドで
どこのギルドが一番優れているかギルドメンバー同士が対決する
祭りがあるくらいだしな!」
「え?だけど登録しただけの人はどこのギルドでもクエストを受けて
良いから、どこかのギルドで報酬を設定して集めれば
パワーバランスが崩れるんじゃ?」
「それはないな、正規メンバーじゃなくても祭りの時ギルドには均等に
集まるんだよ。それぞれがそのギルドのことを大事に思ってるからな」
へぇ〜ギルドの人って金に飢えてると思ったけど意外とそういうのを
大事にしてるんだなぁ
「まぁここで時間をとるぐらいだったら、ギルドで直接
聞いてたほうが早いな。」
「それもそうだなジョン!」
ジェームズさんとジョンさんが俺にそういった。
「じゃぁこれでお別れですね助けてくれて
本当にありがとうございました!
またここへ来てもいいですか?」
「もちろん」
「俺ももちろん!あ、そうだそうだ、部屋から出て
左の突き当たりの階段を降りたらすぐ外だからな」
「本当にありがとうございました!」
俺は二人に見送られながら外へ向かっていった。
「なぁジェームズ……」
「どうしたジョン?」
「あいつの名前なんて言うんだ……」
「あ」
第11話です。キャラの絵を書きたいのに
どうしても書けない!なぜだ………orz