プロローグ
「あぁ…嫌だなぁ」
何が嫌かと言うと、今日は月曜日で学生は学校に登校しなければならない。
今日は休日明け学校まで歩いて30分もあるし、そのうえ学校が山の上にある。
俺は帰宅部だからスタミナがないのでかなり辛い。
なんで学校をあんなところに建てたんだ!と思いながら学校へ行くのはいつものことだ。
休日はラノベを読むのは辞めてランニングでもしよっかなぁ。
いや、そしたら俺の、休日でラノベを見ながら異世界へ行く妄想する楽しみが…
あ〜どうしよっかなぁ。せめて学校がおもしろかったらなぁ。
まぁそうは言ってもは言っても学校が嫌いなわけではない。
そこそこ仲がいい友達もいるし苛められているわけでもない。
勉強も平均よりはいいし運動も不得意ではない。
顔も普通よりいいと思う。寧ろイケメンだと思う………
うん、調子乗った。女子とまともに話したことがないのに調子乗った。
だが、イケメンは顔が人よりちょっとほんのちょっといいだけで
だいぶ得をする。たとえ休み時間に教室で誰とも喋らず黙々と読書をするイケメンに
女子が話しかけて、
「なに…」
というふうに、不機嫌そうに言われても
「○○君て、クールだしかっこいいよね!」
となる。しかしイケメンではないが優しい俺の友達に女子が話しかけて、
「な、なにっ!」
とちょっとどもってしまっただけで
「△△、何どもってんだよ。マジきめえ(笑)」
となる。おい 何この格差。せめて言う言葉を選んでくれ。△△の目死んでたぞ。
あの時の女子はまるで悪魔のようだった。普段女子と話す機会がない△△に
たった一言で女性不審にさせた。
△△によると、
「僕は決めた。絶対にこの世の女子を……………駆逐してやるっ!」
と言っていた。どっかの巨人に恨みをもつ兵士に影響されすぎだ
せめてその女子だけにしろよ。
俺はそんなことを思い出しながら学校へ登校していた。友達と一緒に行かないから
どうでも良いことを考えながら学校へ行っている。最近はいつも何か考えながら
登校してるから自然と睨んでるような顔になってしまい近所の小学生にビビられる。
近所の小学生が言うには
「うわ〜ん。過去に重い罪を犯した顔してるよ〜」
だそうだ。14歳で過去に罪を犯してるってトンデモ少年すぎるだろ。
あと、それ小学生のセリフじゃないよな。
だから、考え事をしないように友達と学校に行こうかなぁと思うこともあるが
夜遅くまでゲームばっかしてしまい、朝起きるのが遅いからいつも学校へ着くのは
遅刻寸前な俺は、友達に迷惑をかける訳にもいけないので一人で登校している。
朝早く起きろよ、とよく言われるが、ついついゲームばっかしてしまう。
だっておもしr「「キーンコーンカーンコーンコーンキーンカーンコーン」」
え、っちょ、ちょっと待てこれ登校終了のチャイムじゃん!なんで!やばいぞ!
今年は受験だから成績に響くじゃん!チクショー早くいかねえと
俺は学校へ向かって走り出した。だが、すぐに息が辛くなる。
ハアッハアッハアッハアッ
急いで学校へ向かってるのに、最近運動してないからスタミナがやばいっ
ハアッハアッハアッハアッ
「やばい息がっ、てかさっきから文がいかがわしいなおい!」
俺は足を止めたかったがあとちょっとだと自分に言い聞かせて走った
ハアッハアッハアッハアッ
よしこの角をを曲がればもうすぐ………やべえ!前から自転車が!
ガッシャーーーーーーーーーーーーーーン
自転車にぶつかった衝撃で俺は2mぐらいぶっ飛んで地面に後頭部から突っ込んだ。
「おい!きみ!大丈夫か!おい!」
自転車に乗っていたおっさんが大丈夫かといってる。なんか言わないと。
「だ……だい……じ……ょう……………ぶ」
「そうか大丈夫か…ってオイッ!全然大丈夫じゃねえじゃん!おい君!きーーーー」
やけに芸人みたいなノリのおっさんに心配されながら俺の意識は
なくなっていった
ーーーーーーーーー
「ん……ここどこだ?」
目が覚めたら真っ白な空間にいた。俺も自分で何言っているか分からない
何でこんなとこにいるんだ?誘拐か……
いや、平凡なサラリーマンの息子を誘拐しても意味もない。
俺が戸惑っているといきなり目の前に淡い光を出しながら
無駄にイケメンな金髪が現れた。
「おめでとう!吉良『きら』縁『えにし』君!!君は今から異世界に行けるよ!!
「………………………………え!?」
どうもです。拙い作品ですが、読者さんを満足させるように頑張ります