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夏の少女

作者: 長良

初めてのオリジナル投稿です。

超短いですが、呆れずに読んでやって下さい。これでも頑張って書きましたので。

夏の、潮風が吹く線路沿い。一見殺風景にも見えそうなそこを、大きな麦わら帽子を被った少女が歩いていた。

少女がいる、そこだけが額縁の中にあるような錯覚を覚えさせる様な、美しい少女だった。

彼女は長く白いスカートの裾をはためかせ、上を、空を振り仰ぐ。その表情には、微かな憂いが顔を覗かせていた。

青い天井の面には、小さな雲の塊が一つだけ揺蕩っていた。比較対象が無い為か、とても大きく見えている。


風が、少し強くなってきた。

少女がそんな事を考えたであろうその瞬間、一際強い海風が吹き、彼女の麦わら帽子を攫っていく。

「あっ……」

小さな声が、少女の口から洩れた。抑える物の無くなった髪が、風にいいように嬲られていく。

為す術もなく飛んでいく帽子を見ている少女。…だが、その帽子が急に空中で軌道を変えて彼女の元へと戻って来た。

少女は頭の中を疑問符だらけにして、自分の五メートル程先に落ちた麦わら帽子を拾い上げる。

「……あらあら、まぁまぁ。」

その中には、一羽の小鳥が入っていた。空中で帽子に突っ込んでしまったのであろう。

「そそっかしい鳥さんですね?」

彼女は小鳥を優しく撫でて、帽子の外へ出した。小鳥は、少女を一瞥もせずにまた空へ飛び出していく。それを見送る少女の顔には、先程までの憂いなど欠片も残っていなかった。


少女は中に羽根が入っていないか確認して、麦わら帽子を被り直した。

変わらない空を見上げる。

雲は、いつの間にか散って、無くなっていた。

今が冬だからこそ、夏の話を書きたい!

ということで、爽やかな世界観で書いてみようとしたその末路です。


メッセージ性などは、あまりありません。

ただ、僕の心の中に広がっている世界というか、そういうのを読者さんに感じて欲しくて書きました。

如何せん文章力が足りない為、マトモに表現出来ている自信がありませんが……これを読んで少しでも爽やかな気分になって頂けたらな、と思います。

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