Ignorance is bliss
俺は海岸沿いに延びる崖の上に建つマンションの、中層階にある部屋のベランダに目を凝らす。
『お、出てきた』
ベランダに洗濯籠を持った絶世の美少女が現れた。
俺は彼女を付け回しているストーカー、まだ名前も歳も把握してないけどそれは此れから調べていけばよい。
ベランダで洗濯したTシャツやショーツをピンチハンガーの洗濯はさみに挟む彼女を見続ける。
『あ!』
洗濯籠から取ったショーツが彼女の手から落ち、風によってベランダの外に舞いでた。
絶世の美少女のショーツを手に入れるまたとないチャンス。
俺は駆けた。
一度大空に舞い上がったショーツはフワフワと落ちてくる。
金網によじ登り金網の1番上でジャンプ。
「危ない!」
「止まれ!」
金網の1番上でジャンプしたお陰でフワフワと舞うショーツに手が届いた。
『ヤッター!』って思いながら下を見たら俺は空を飛んでる事に気がつく。
否、正確に言うと、崖沿いの転落防止用の金網の上でジャンプした俺は崖下に向けて落ちていた。
数十メートル下の岩場に向けて落ちているのに気がついた俺は、今手に入れた湿っているショーツを鼻に当てその香りを胸いっぱい吸い込んだ……。
干そうとしたショーツを落とした美少女は……否、男の娘は、彼に化粧の手ほどきをしてくれた大先輩の男の娘である部屋の中の祖父に声を掛ける。
「おじいちゃんゴメン、大事にしていたラ·ペルラのショーツ落としちゃった」




