表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドク博士のオールジャンルな日常  作者: ネオ・ブリザード
第一章 ドク博士、何か発明す
20/33

第20話 『無茶振り』

 瞬間、ドク博士は口元に、助手くんはまるで万歳するみたいにものすごい勢いで両手を上げ、手にしていた『イーの次元理論』ノートを真後ろに放り投げると、ほぼ同時に悲鳴を上げてしまいます。


 放り投げられたノートは、何処か、ふたりを憐れむようにふわりと宙を舞うと、イーの最後の言葉が入った音声再生機器が置かれた長方形のテーブルの上に、軟着陸を見せました。



「な、何でじゃあ!? 何で、導火線に火がついておるのじゃあ!?」

「そうイエバ、さっき博士ガ自分で導火線に点火サセましたヨネ!?」



 タイムマシンの前を助手くんと慌てふためきながら右往左往していたドク博士は、時を止められた様にぴたりと止まり、ゆっくりと助手くんの方に身体を振り向かせると、右手で自分の事を指差し、こう訪ねました。



「儂が……点火した?」

「点火シましタ」



 その驚愕で残念な真実に、ドク博士と助手くんは一コマほどの間、お互いの顔を見合います。直後、ドク博士は左手で握り拳を作ると、右手の平をぽん、と叩き「あ~」と、声を漏らしました。



「うん。儂、確かに点火したわ」



 何を思ったのか、ドク博士は急に腕組みをし、非常に冷静な態度で『うんうん』と頷きながら導火線を点火した事を認めました。



「何でソんなに、冷静にいられるんですか」



 何故か助手くんも、ドク博士に合わせる様に右腕で突っ込みの動作をし、冷静に対処してしまいます。

 


「これは……あれじゃな」



 ドク博士は頷くのを止め、真面目な顔になると、タイムマシンに向かって指を差すなり、こう言ったのです。



「さあ、助手くん! 急いでこのタイムマシンに搭乗するのじゃ!!」

「ええエエぇぇェェええエエぇぇ!?」



 あまりの無茶苦茶な言い分に、助手くんの顔にはギャグ的な縦線が数本入り、上下に伸び縮みしてしまいます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドク「お主たちよ。このお話とは全く無関係な世界の短編版が、このランキングタグというところから読めるらしいぞい」
助手くん「博士、誰と話してイルンデすか?」


「助手くん! 遂に完成したぞ!!」

「リア充殺戮兵器『助手くん』」

「うー……む? 何がいけなかったのかのぉ……?」

「リア充殺戮兵器『助手くん』 続報」
― 新着の感想 ―
[一言] (⌐■-■)ゞやはりアレですな!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ