「うん!苦い!やっぱり味が違う!」『魔女の家でコスプレ対決』
魔王城へ続く坂道を登りきった勇者一行は、とうとう魔王城へと足を踏み入れる。
マーサ「……家が建ってる」
魔王城の扉を開けると、一階の中央に古びた家が建っていた。玄関先には『ウェルカム』と書かれた看板が立て掛けられている。
レキ「どうしよう!ものすごく怪しい!」
イク「しかし、2階に続く階段もないし、罠と分かっていても入るしかないのかも……」
ユキノ「そっか!じゃ、お邪魔しま~す!」
勇者ユキノの辞書に『躊躇』という漢字は難しすぎて載っていなかった!
アマルル「ようこそ……魔女の家へ」
コスプレイーヤ「覚悟しなさい!四天王の二人が相手よ!」
出迎えたのは『秘穴の魔女アマルル』と『七変化の妖精コスプレイーヤ』だ!
ユキノ「あれ?あなた、どこかで会ったような……」
ユキノはコスプレイーヤの顔を覗き込む。
コスプレイーヤ「会ってない!会ってないったら会ってない!!」
絶対会った人の否定の仕方だ!
コスプレイーヤは以前、『女体盛り』に変装(?)して勇者暗殺を企てたが、逆に勇者ユキノにメロメロにされた過去があるぞ!
コスプレイーヤ「メロメロになってない!」
ユキノ「……何も言ってないが?」
コスプレイーヤ「……うるさい!」
情緒不安定は恋の初期症状だ!
アマルル「上へ行く階段は私達を倒さないと現れないわ!気になる対決方法は……コスプレ写真対決よ!」
意気揚々と宣言する。
イク「ふざけた事を言うな!」
レキ「バカにしてるの!?」
ユキノ「面白そうだな!」
マーサ「やった!コスプレ対決!!待ってました!」
反対二人、賛成一人、バカ一人だった!
コスプレイーヤ「別に先に進みたくなければいいのよ~」
コスプレイーヤの挑発!
ユキノ「やっぱり、会った気が……」
また顔を覗き込む。
コスプレイーヤ
「しつこい!会ってないって!絶対会ってない!」
絶対会ったことのある人の慌て方だ!
レキ「もう!仕方ないわね!でも、コスプレってどうやるのよ!」
アマルル「こうやるのよ!秘術!『ビフォーア・フタール』!!」
なんということでしょう!魔女の家がたちまち病室に早変わりし、セクシーナース服を見に纏ったアマルルとコスプレイーヤが現れる!
マーサ「おお!セクシーナース!お注射したい!」
バカが発病した!
イク「どうなっているのだ!?」
アマルル「ふっ!驚いた!?私の秘術で、この家はどんなシチュエーションでも再現できるのよ!別室にいっぱい衣装あるから、着替えて出てきてね!」
ユキノ「面白そう!採点は誰がやるんだ?やっぱりマーサか?」
アマルル「採点は、お前だ!」
アマルルはレキを指差す!
レキ「わ、私?」
アマルル「違う!お前の胸に挟まっている魔バナンポだ!」
アマルルはレキの胸を指差していた!
バナポン「ぽんぽ~ん!」
レキの胸のボタンがはじけ、バナポンとレキのおっぷにが飛び出す!
レキ「きゃ――!」
おっぷにを隠す。
マーサ「確認!」
マーサは露になったおっぷには見逃さない!
コスプレイーヤ「それ、バイブンの魔バナンポでしょ。撮影&点数機能ついてるのよ。バイブン、変態だったから」
バナポン「ポン、ポン、ポン、ポポ~ン!パシャ!」
バナポンはセクシーナースのアマルルとコスプレイーヤを採点した写真を吐き出した。
マーサ「注射されたい。79バナンポ……だ、そうです」
レキ「……なんで、あんたバナポンの言葉わかるのよ」
マーサ「……なんとなく」
バナンポに国境はなかった!
アマルル「先に100バナンポ出したら勝ちね!負けたチームには『語尾が「バナンポ大好き」になる呪い』が1週間取り憑くわ」
イク「……絶対に勝たなければ」
呪いの恐ろしさに体がワナワナ震える。
レキ「イク様!大丈夫!バナポンは私達の仲間よ!絶対勝てるわ!見ててください!」
レキは自信満々で衣装部屋に駆け込み、シチュエーションをアマルルに告げる。
アマルルパール「それではどうぞ!拳聖レキの挑戦です!『ビフォーア・フタール』!」
なんということでしょう!家の中だったはずが辺り一面、海と砂浜が広がった!
レキ「お待たせ――!!」
レキは大胆なビキニを着けて登場した!
バナポン「ポン、ポン、ポポポポ……パシャ!」
レキ「勝ったわね!」
両腕でおっぷにをはさみ、セクシーポーズを決め、勝利を確信する!
バナポン「ぽぽ~ん……」
マーサ「工夫がない。30バナンポ。失格……だ、そうです……」
レキ「あんたね――!」
マーサの胸ぐらを掴む。
マーサ「違う!違う!俺じゃない!バナポンが言ってるんだって!」
アマルル「はっはっは!相手にならないわね!」
コスプレイーヤ「次は私達の番ね!」
二人は衣装部屋へ入る。
ユキノ「まぁまぁ……私は、かわいいと思うぞ」
水着のレキにハンカチを手渡す。
レキ「ユキノ様……ありがとうございます」
慰められて、涙を拭う。自信あったのに……。
イク「出てきたぞ!」
なんということでしょう!瞬く間に学校のプールに早変わり!コスプレイーヤはスクール水着を着用し、アマルルはスクール水着の上になぜかジャージを着て出てきた!
レキ「なにそれ!ププッ……私の方が露出があって、いいに決まってるじゃない!」
バナポン「ポンポン、ポポポポポポ……ポ――ン!!!!パシャ!」
マーサ「95バナンポ!スクール水着の小さな膨らみが青春を思い出す!上にジャージを着ることで下にちょっとだけ覗く逆三角形でご飯何杯でも食べれます!ご馳走さまです!……だそうです」
レキ「…………どうして」
レキは負けたショックで膝から崩れ落ち、立ち直れない!
ユキノ「レキ……あとは任せて。いくよ!イク!トモミン」
イク&トモミン「はい!!」
衣装部屋へ向かう三人。その背中には闘志が宿っていた!
レキ「……みんな」
頼もしいうしろ姿は更衣室に消えていく。
アマルル「何をやっても、私達には勝てないよ!」
コスプレイーヤ「次はミニスカメイドポリスをやるんだから!私達の勝ち確定ね!」
マーサ「くっ……!ミニスカメイドポリスだなんて……!卑怯だぞ!見たいじゃないか!」
容赦しない四天王!想像しただけで、屈してしまいそうだ!
レキ「……あんた、ちょっと黙ってなさいよ」
軽蔑を通り越して道端の犬のフンを見る目でマーサを見る。
コスプレイーヤ「なにをやってもムダだよ~」
レキ「くっ!!……ユキノ様……がんばって!」
ユキノ「いくぞ!!」
ユキノの掛け声でシチュエーションが変わる!
なんということでしょう!瞬く間に最初に見た病室に早変わり。ユキノ&イクのダブルナースにパジャマ姿のトモミンが登場する。
コスプレイーヤ「あはは!私達が最初にやった病室で出てくるなんて!何も思いつかなかったの!?ナース服も普通だし、笑っちゃうわね!」
ケラケラと高笑いする。
マーサ「……こ、これは!」
バナポン「ポン、ポン、ポポポポポポ、ポンポポーン!パシャ!」
マーサ「100バナンポ!ユキノチームの勝ち!」
アマルル「待て!なぜそうなる!勝てないからってイカサマはよくないぞ!」
コスプレイーヤ「そうだ!そうだ!明らかな不正だ!」
マーサ「バカヤロ――!この写真をよく見ろ!」
マーサは一喝すると、トモミンを指差す……。
コスプレイーヤ「あ……あああ……トモミンが体温を計って……い……る……!?」
アマルル「前ボタンを上から四つも外し、体温計を脇に差し込むことで……ちっぱいが……見える……なんて……。完敗だ!ぐはっ!」
マーサ「全裸より、脱ぎかけ……当たり前だ!」
マーサが魔王軍四天王を一喝する!
レキ「さっきから、何を言っているかわからないわ……」
オタクを理解するにはオタクになるしかない!
アマルル「ええぃ!こうなったら!『ビフォーア・フタール』」
追い詰められたアマルルが魔法を唱える!
なんということでしょう!レキにバナンポが生えたではないでしょうか!マーサのバナンポにも見劣らない立派なバナンポは魔女アマルルの匠の技術がなせる技!
レキ「きゃ――!何これ――!!」
アマルル「あははは!いい気味だわ!その『呪いのバナンポ』は出さないと消えないわよ!」
スキル『年齢制限』発動!『呪いのバナンポ』を『かわいいバナポン』で表現!これで大丈夫だ!(大丈夫か!?)
レキ「出せば……消えるの?」
レキは生唾をごくりと飲み込み、自分のバナンポを両手で持った……。
レキ「コシコシ……あ、ああん!」
マーサ「ああ!たまらん!」
マーサは『たまらん!』とだけ言い残すと自分のバナンポを取り出し、すぐさまレキに入れた!
レキ「ば、バカマーサ!!ああ――ん!!で、出る――!」
レキの手コシコシがいっそう強まる!
ユキノ「やばい!間に合うか!」
ユキノは疾風迅雷のスピードでレキの前に回り込み、しゃがんで口を開ける!
レキ「いや!ユキノ様にかかっちゃ……ああ――ん!」
レキは初めての『バナポン(修正済み)』から『バナンポジュース(修正済み)』をユキノの口の中に解き放った!
ユキノ「んはっ!ごく……ごく……おお!マーサのより甘い!」
マーサのより甘かった!
アマルル「こしゃくな!『ビフォーア・フタール』」
なんということでしょう!剣聖イクの額に『かわいいバナポン(修正済み)』が生えたではないでしょうか!誰も思いつかない大胆な発想。これぞ空間を操る魔女のなせる匠の真骨頂!
前は寂しい思いをしていたイクでしたが、これなら一緒に楽しむことができ、趣味の『穴埋め』にも没頭できるでしょう。
イク「きゃ――!!ひ、額に『かわいいバナポン(修正済み)』がぁ~!」
ユキノ「ユニコーンみたいでカッコいいわよ」
イク「穴があったら入りたい~!」
イクはマーサのお尻に突進した!
マーサ「待て待て待て!なんで、俺……ぐはっ!」
マーサ(の心)に大ダメージ!!
レキ「ああ――ん!!ふ、深い……」
マーサが突かれた衝撃で、マーサの『かわいいバナポン(修正済み)』もいっそうレキに入り込む!
これでレキとマーサとイクが繋がった!
ユキノ「アマルル、私にもお願いしたい!」
アマルル「え?……『ビフォーア・フタール』……これでいい?」
ユキノに『かわいいバナポン(修正済み)』が生えた!さぁ!どこと繋がる!?
ユキノ「よし!そりゃ!」
イク「あ!んはっ――!!」
四つん場になって額の『かわいいバナポン(修正済み)』がマーサと合体しているイクに後ろから突っ込んだ!
トモミン「レキ様、キレイにしましょうね……ぱくっ」
レキ「いや!トモミン!やめて!」
トモミンがレキの『かわいいバナポン(修正済み)』を咥え、マーサがレキを突き、イクの額がマーサに埋まり、イクにユキノが入ってる……全員繋がった!これでコンプリートだ!?
バナポン「ぽぽ~ん!」
まだだ!まだ!バナポンが残ってる!
ユキノ「バナポン……おいで」
秘密の花園の入口を広げ、バナポンを誘う。
バナポン「ぽぽ――ん!!」
マーサ「なに!?『強さ『MAX』振動パターン『災害級』』だと!?」
すかさずマーサの通訳が入る。
バナポンがユキノの秘密の花園へ突入する!
バナポン「ポッポ――!!!!」
ユキノ「んぁぁ――!!……癖になる刺激!」
これでやっと全員が繋がった!コンプリートだ!
アマルル「……勝てないわね……バナンポ大好き!」
コスプレイーヤ「そうね……負けでいいわ……バナンポ大好き!」
目の前で繰り広げられる酒池肉林に呆然と立ち尽くすことしかできないアマルルとコスプレイーヤに敗者への呪い『語尾が「バナンポ大好き!」になる』が付与された!
アマルル「呪いが解けるまで一週間……バナンポ大好き!」
コスプレイーヤ「長いわね……バナンポ大好き!」
二人は一週間、極力喋るのを諦めたという――。
【勇者チームの勝利!】
マーサ「れ、レキ……出そう!」
レキ「ちょっとマーサ!ダメ!あ!ダメ!私の『バナンポジュース(修正済み)』が先に出ちゃう!ああ――!」
トモミン「んはっ!レキ様の『バナンポジュース(修正済み)』ごちちょうさまでした!……あ、本当だ!『バナンポジュース(修正済み)』ご主人様より甘い!」
ユキノ「あ!あ!私も……何か来ちゃう!」
イク「んあ――!!?あふぅ……ユキノ様の『バナンポジュース(修正済み)』あったかい……あ、私も額の『バナンポジュース(修正済み)』……出そう!!?」
マーサ「待て待て待て――!イク、やめて!やめて――ああ――!!!!」
マーサが初めての感じた温かさは、まるで母親のお腹の中にいた時のような温かさだったという……。
ユキノ「ジュルル~!」
レキ「はぁ――ん!ゆ、ユキノ様ぁ――!」
レキの秘密な花園に顔を埋め、先ほど出されたマーサのバナンポジュースを吸い出す。
ユキノ「うん!苦い!やっぱり味が違う!」
やはりレキの液よりマーサの方が苦かった!
イク「…………ぺろっ」
額についたバナンポから流れ落ちた口元のバナンポジュースをぺろっと舐め、ウンウンと頷く剣聖イクであった!
【魔王城 魔王の間】
魔王「よし!我、逃げよう!」
すごいものを見た魔王は、大切な『配信モニター』と『無修正メガネ』だけ持って逃げ出した!
勇者一行の力に臆したからではない!
配信のプレッシャーに耐えきれなかったからだ!
『神回』を立て続けに見せられた魔王は、自分との闘いであれ以上のものを視聴者に見せれる自信がなかった!もちろん、著者も頑張って考えたけど浮かばなかった!
魔王「トモミン……ラブ」
必ずトモミンに会いに戻る!
そんな切ない想いを胸に、魔王は魔王城を後にした。
【天界】
女神フレイヤ「マーサ……よくやったわね……。今回の写真の注文と合わせると……借金……完済よ!!」
ちゃっかり写真を回収してネットで転売していた!!
次回、怒涛の新展開!
【マーサと四人の花嫁編】堂々スタート!




