だからいまは愛しいものを敵にまわしても
こういうの描くの、ひさしぶりです。
都合のいい理解を 求める指など 振り払い
都合悪い誤解を 恐れる顔なら 焼き払え
知ったかぶりだとか いらないだろ
心の色をちゃんと見せてみろ
モノクロでごまかして 濃淡で語るなよ
生きざまなんてものはいつだって
血なんかより ずっと 鮮やかなはずさ
だから
いまは 愛しいものを敵にまわしても
歌うのをやめてはやらない
ありふれたメロディに
ひとつだけの魂をのせて叫ぶから
たとえ 愛しいぜんぶ敵にまわしても
歌うのをやめてはやらない
すこぶる 目障りだと
胸ぐらをつかんでくるのだって
おまえまでとどいた証だから
歯切れのいい誓いを 刻んだ石など 振り切って
歯切れ悪い世界を 繋いだ鎖も 灼き切ろう
知らぬ存ぜぬじゃあ すまないだろ
心の音がちゃんと聴こえなきゃ
モノラルでごちゃまぜて 清濁を悟るなよ
死にざまなんてものはまだ先で
そのときなら きっと 笑えてるはずさ
だから
いまは 愛しいものを敵にまわしても
歌うのをやめてはいけない
気の触れたコメディと
深い霧が覆う都会のなか叫ぶから
たとえ 愛しいぜんぶ敵にまわしても
歌うのをやめてはいけない
酷く耳障りだと
穴ぐらに籠らせたりさせるか
おまえまでの距離を焦がしながら
描けて、よかった!
また、描こう!