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暴君ちゃんと青年の夢物語。  作者: かわやん
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夢と現実の彼女の違いがあからさますぎる件

プロローグ  「ハジマリ」


"遥か未来、貴方が生まれ変わったらもう一度、私を愛してください。"

"あぁ、もちろんです。絶対に忘れぬよう、心に誓いましょう。"


「はっ!?!?」


そんな夢で起きた男が1人。


「くそ、またこの夢か。前世の記憶とかなのか?

…まぁ、もし俺にこんな前世があったなら美少女ヒロインの1人や2人出てきてくれるよな…なんて」


髪は綺麗な黒髪。端正な顔立ちで、身長は182センチの細マッチョ。

と、ここまでは良い感じなのだが。

内面はというと、結論から言えば…''残念"だ。

勉強は出来ず、仕事も無し、コミュ力もある方ではなく、彼女なんて生まれてから一度もいたことない。あげ出したらキリがないが、強いていうならば運動がめちゃくちゃに得意なことだけが取り柄の男。


奏多かなた しゅう 23歳


そんな残念な男の人生が、キラキラ輝く星のようになるお話をぜひ、皆様にしていきたいと思う。




第一章   「デアイ」


「やばい、貯金ない…。どうしよう、家賃が払えない。電気代に水道代…うん。親父に電話しよう。」


柊がニートをしてから6ヶ月、そろそろお金も底をつき始めていた。


「親父親父っと…。」


プルルル…お掛けになった電話は相手の都合によりお繋ぎ出来ません。


「着拒されてる!?嘘だろ。なんで?まだ3回しかお金貰ってないのに…」


あ、そういえばこの前これが最後だとかどうとかいってたっけか。


なんだよ、着拒することないだろ。


と心で思いつつ、朝ごはんを買いにコンビニへと向かう。

コンビニにていつものおにぎりとモンスターを買い店を出る。

そんな柊に衝撃が走る。


【ドンッ!!!!!!!!】


体が吹き飛ばされ


【ゴンッ!!!!!!!!】


顔から落ちた。


「すみません!大丈夫ですか??」


柊が顔を上げると、よく見知った顔があった。


「あっ…大丈夫です…ってか!梨花かよ!」


ビックリした顔でこちらを見るのは、小学生の時から腐れ縁の遠井とおい 梨花りかだった。

綺麗な短髪の黒髪に、吸い込まれそうになる黒色の瞳。体はいわゆるボンキュッボン。周りから見れば超絶美少女と言われる部類の女の子だ。


「なんだ!柊か〜心配して損したよ〜。」


「なんでだよ!?誰が相手でも心配しろ!!」


「いや、柊なら頑丈だし平気でしょ?」

 

「お前まじありえん。まず根本的に間違ってることを教えてやる…!」


あーだこーだと俺が文句を言っていると、梨花の動きが止まった。


「どうかしたのか梨花?」


すると、梨花が反対の歩道を指さした。


「見て柊!めちゃくちゃ美人さんがいる!!」


なんだこいつ。と思いながらしかたなく反対の歩道を見ることにした。

見た瞬間、柊の動きも止まる。


「な、あの子…」


びっくりするのも無理はない、いつも夢に出てくるあの子にそっくりだったのだ。

綺麗なストレートの金髪を後ろで束ねポニーテールに、透き通った海のような青色の瞳。完璧なプロポーションのボディ。

どこをどう見ても超絶ウルトラ美少女だ。


我を忘れて直視すること数十秒、ふと違和感を感じて我に返った柊は違和感を探す。

違和感は直ぐに見つけられた。


目が合っているのだ。一方的に見ていたはずが相手もこちらを見ている、それが違和感の正体だった。


柊が目を背けられずにいると、反対側の歩道にいる彼女の口が開かれた。


「おい、何見てんだよ?喧嘩売ってんのか?キモいんだよ。ぶっ飛ばすぞ。」


その言葉を聞き、超絶ウルトラ美少女の余りに不釣り合いな言動に頭がショートし柊は意識を失った。



第二章  「サイカイ」


衝撃の出会いから10日、あの後あまりの衝撃に全く反応できずにいると気づいたら彼女はいなくなっていた。

一緒にいた梨花も突然の事に動揺しまくっていたのでその後の事は覚えていないらしい。


「なんなのあいつ、見てるだけで変態って、あー腹立つ。」


イライラしながらも、その気持ちを抑えた。

なぜなら今日からアルバイトをする事になっていたからだ。

5日前、さすがに貯金がなくなったのでカフェのバイト面接を受けた、店に入り店長が出てきた瞬間まじまじと見られ、即座に顔で採用してくれた。久々にこの顔に感謝した。


そんなこんなでバイクで5分ほどのところにあるバイト先に到着した。


カフェ "アルディラ"

ちょっと奥まった路地裏にある、古民家風のカフェだ。

選んだ理由は客入りが少なそうだからだ、以上。


「すみません!今日からお世話になる奏多です!」


最初が肝心だと思ったので大きくお辞儀をし、大きな声で挨拶をした。


が…


「うるせぇぞ、クソ野郎、こんなくそ狭い店でそんなでかい声出す必要ねぇんだよ。」


罵倒された。思いっきり罵倒された。

…あれ?この声?もしかして…まさか!?


聞き覚えのある声に反応して柊が顔を上げた瞬間。

その声の主と同時に、声が出た。


「えっ!」

「は??」


例の道の反対側から突如罵倒された夢の中の美少女が目の前に仁王立ちしていた。

なぜまた罵倒を?え?なんでこの人ここにいるの?んん??あ、まぁ、とりあえず心の中でコイツ暴君って呼ぼう。今決めた。

テンパってそんなことを考えていると。


「ちょっと〜未来ちゃんだめじゃない〜!今日から働いてくれる新人ちゃんになんてこと言うの!!」


奥から店長が出てきた。

店長の見た目は、とりあえず筋肉、筋肉、筋肉。

綺麗な顎髭に、一見ヤクザみたいな顔、お姉さんみたいな言葉遣い。まぁ、俗に言うオネェだ。


「店長、コイツ変態なんでクビにしてください。」


暴君が口を開いたかと思えば急にクビ宣言された。


「ダメよ!こんなイケメン絶対に離さないわ!私が店長なんだからイケメンハーレム計画の第1号になり得る存在!絶対に手放さないわ〜♡」


「いや、普通にその願望キモいし。やだよ。」


「もうそんなこと言わないで協力してぇ!まぁとりあえず次クビとか言ったらお前がクビだからな?分かってんな?」


なんとか店長が説得してくれてクビはなくなった…正直悪寒はしたが。あとちょっと素がでてたよね、とりあえず見なかった事にしよう。そうしよう。


「ごめんなさいね、この子は柳 未来ちゃんって言うの。一応先輩だからこの子に仕事教わってね!」


この暴君はやなぎ 未来みくというらしい。


「はっ??私が?普通に意味分かんないし教える義理もないんだけど??」


「そんなこと言われても私これからでぇと♡なのよ!そう言うことで未来ちゃん、よろしくねぇ〜!」


「あ!!ちょっと待ってよ!!私絶対教えないからね!?」


「そんなこと言わないでぇ〜、言うこと聞いてくれないとぉ、クビにするぞボケが。」


「クッ…」


そんな会話に参加出来るはずもなく、ただ眺めていると、バイト初日に店長が居なくなっていた…。


暴君と俺で初日?あぁ、辞めようかな…

そんなことを考えていると罵倒美人野郎が独り言のように呟いた。俺に聞こえるように。


「なんで私がコイツに。クソが。やってられっかボケナス。私が変態に仕事を教える?アホか?」


もう耐えられる気がしない。


「あの、柳さん?もし俺、お邪魔でしたら帰りましょうか?必要なければその…ね?」


遠回しに退職していいか尋ねてみた。

結果から言おう。ダメだった。


「はぁ?ふざけてんの?さっきの話聞いてなかったの?お前辞めたら私もクビになるんだけど?クビにしたいの?あぁもう、とりあえずウザいから殴っていい??」


と殴りながら言われたのであった。


と、こんな感じに最悪な再会もあり、心が折れそうなのを耐え、バイト生活初日はスタートしたのであった。



















今回完全に初めて小説に触れてみました。

ものすごく難しいですし、文才はないと感じました笑

もしみていただける方がいらっしゃれば続きを書きたいと思います!

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