表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

5/13






《 ドーンっ ドーンっ ドーンっ ドーンっ 》


《 ドーンっ ドーンっ ドーンっ ドーンっ 》


(ふぁ~ぁ。眠ってしまっていたのか)


「ふふふっ ご主人様 おはようございます」


「おはよう アリス」


「あつし様。おはようございます」


「おはよう ノルン。冒険者は?」


アリスもノルンも首を横に振った。


「あつし様はアイテムボックスが使えるのですよね? もしかして……他にも特殊スキルを使えるのですか?」


「え~っと アイテムボックスは使えるけど……特殊スキルって?」


「ステータス画面に表示されてないですか? この世界の者なら誰にでも100個の特殊スキルがあるのですが? 力が少しアップするスキル等で戦闘にはあまり役に立たないのですけどね」


「100個? え~っと 俺は3つかな? 補給と修復とアイテムボックスの3つがあるよ」


「3つだけですか? もしかして……あつし様にはスキルポイントがあるのでしょうか? 異世界の者は特殊スキルを覚えていないのでスキルポイントがあると言われています。スキルポイントがあれば自由に強力な特殊スキルや特殊職業を選ぶことが出来るので英雄と呼ばれていますよ」


「えっ スキルポイント? あるのか……。よく分からないけど……そういえば水晶の玉のような物で調べられたかな? 俺のスキルポイントは0だと」


「そうですか……。では覚えることが出来ないですね」


「えっ そ そうなんだ」


「ふふふっ でもご主人様のアイテムボックスの特殊スキルは凄いですね。こんな大きな物を収納出来るなんて聞いたことがないですよ」


「そうなのか? アリスはアイテムボックスの能力を知っているのか?」


「はい。特殊な空間に生きているもの以外を1つだけ収納することが出来ますよ」


「えっ? 1つだけ?」


「はい。そうです。しかし人によって収納出来る物の大きさが違います。大きな物を収納出来る人なら大きな箱の中に沢山詰め込んで収納することが出来るので便利な特殊スキルですよ」


「へぇ~ そうなんだ。あっ そうだ。俺には補給と修復の特殊スキルもあるんだけど……2回選ぶと使えなくなったんだよね……理由は分かる?」


「あつし様……。それは……単なる魔力切れではないですか? 魔力を確認しましたか?」


「えっ? 魔力切れ?」


「ふふふっ ステータス画面で魔力量を確認出来ますよ」


「へぇ~ あっ これか。おおっ 満タンだね」


「ふふふっ 寝ましたからね」


「へぇ~ そうなんだ。あっ そうか。だから2日目にも使えたのか」


(なら バスを修復すれば……。さすがに無理か。狭すぎて走らせられないか)


「え~っと このバスを少し小さく出来たりする魔法はないかな?」


アリスもノルンも首を横に振った。


「だよね」


(はぁ~ 無理か。助けが来るまで待つしかないのか)






《 ドーンっ ドーンっ ドーンっ ドーンっ 》


《 ドーンっ ドーンっ ドーンっ ドーンっ 》


しつこく体当たりをしてくる魔物。


(持ちこたえることが出来るのか? くそっ これでも食らえ)


俺は魔法銃を魔物に向けた。


「バンっ」


口でそう言ってポーズを構えた。


「あつし様? 直すことが出来たのですか?」


「まあ~暇だから雰囲気を味わうためにね」


「えっ? 撃たないのですか? その魔法銃なら……」


「えっ? これって使えるの?」


「あつし様。ちょっとお借りしますね。……あっ ダメですね。エネルギーがありませんでした」


「ん? エネルギーがあれば……あの魔物を倒せるのか?」


「あればですけど……」


俺はノルンから魔法銃を受け取り……補給。


「これでどうかな?」


「えっ あつし様。どうして? これなら倒すことが出来ますよ」


「おおっ じゃあ 試してもらってもいいかな?」


「はい」


ノルンは笑顔で魔法銃を手に取り、魔物に向って照準を合わせた。


「あの魔物の弱点属性は……火魔法【炎弾】」


魔法銃から飛び出した弾丸は赤い光を放ち魔物に命中した。


(えっ 経験値? 120? えっ レベル3?)


「ご主人様。私のレベルが3になりましたよ」


「えっ アリスも? どうして?」


「あつし様。後ろに移動しましょう。あの魔物も倒しますよ」


「えっ うん 任せた」




ノルンが魔物を倒すと俺のレベルが4に。同じくアリスも。


「え~っと ノルン。俺とアリスのレベルが上がったのはどうしてだ?」


「ふふっ 魔物を倒したからですよ。魔物が死ぬと2種類のエネルギーを出します。1つ目が経験値。周囲の者達の身体に入り、一定量貯まるとレベルアップします。そして2つ目があそこに落ちている魔玉エンです。強い魔物が落とす魔玉ほど、エネルギー量が多く、ギルドで高く買い取ってもらえますよ。近くに魔物がいないので拾ってきますね」


「えっ う うん。気をつけて」






迷ったのだが……俺達は飢える前に進むことにした。


バスをアイテムボックスの中に収納してダンジョンを出るために進んでいく。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ