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「おおっ 凄いなっ。これをくれ」


「ありがとうございます」


「私はそっちの杖を見せてもらってもいい」


「ちょっと待ってください。アリス頼む」


「はい。どうぞ。太陽の杖ですよ。最大まで強化してます」


「凄いっ 本当に金貨500枚でいいの?」


「はい。お買い得だと思います」


「そうよね。買うは」


「ありがとうございます」










「3つともあっという間に売れましたね」


「う~ん 安すぎたのか?」


「ふふふっ 他の店で買えば2倍くらいするそうですよ。売っていればですけどね」


「強化している装備は少ないということか」


「強化していて耐久度が高い装備が少ないみたいですよ」


「そうなのか……。それなら修復する武具は強化済みの方がいいんだね」


「そうみたいですね」




俺はダンジョンの1階に捨ててあった武具を修復して販売を始めたのだ。この街に来て4日目になるので無料の宿に泊まれなくなる。宿代だけでも子供達の分も出してやろうと思い、販売を始めたのだが思っていた以上に高く売れて毎日あっという間に完売。まあ1日3本で今日が2日目なんだけどね。


「強い冒険者が多いので高い物でもいいようですね」


「そうだな。強い武具の修復の方が魔力を多く消費するけど、利益を考えると圧倒的に強い武具の方がいいからね」


「明日も売るのですか?」


「さあ どうしようか? 金貨が1400枚あるから……お金には困らないと思うけど……。いい屋敷を借りるためには……」


(可愛いアリス達のためには立派な屋敷を借りた方がいいのかな? 屋敷を借りた方が私物が沢山おけるよね?)


「私は今の宿で十分幸せですよ。今日から違う宿になるのがちょっと残念です」


「えっ う うん」


「ふふふっ」













夕方になると子供達と一緒にオーク退治に出かけていたノルン達が戻って来たので、みんなで食事をすることにした。


「で どうだった?」


「オークなら大丈夫そうですね。子供達だけでも一般人並みの生活は出来ると思います」


「そうか。それならこの街に留まってもよさそうだな」


「はい。それにあつし様の魔法銃があれば誰でもE級になれそうですよ」


「そうなのか?」


「魔物を倒すとプレートに記録が残るそうです。魔物に止めをさした者のみですが魔法銃で倒しても問題ないそうですよ」


「へぇ~。依頼を受けなくても魔物退治だけでもいいのか。それなら全員をE級プレートにすることが出来そうだね」


「はい。それにこの街の西側にはあつし様にぴったりのダンジョンがあるそうですよ」


「ん? 俺にぴったり?」


「ふふっ 魔物は多いですが、道が広いダンジョンです。宝箱やボスから出る武具やアイテムは他のダンジョンと変わらないのに魔物が多いので人が入ることは滅多にないそうですよ。あつし様にぴったりのダンジョンですよね」


「へぇ~ なるほどね。確かに人がいないならお得だよね」


(まあバスを見られても問題ないんだけど……面倒なことは避けた方がいいだろうからね)


「とりあえず、お金が出来たから屋敷を借りて俺達の装備を整えようかな? 明日から俺達の装備を拾い集めよう」


「それなら私は剣がいいですね。強い剣を探してみます」


「ふふふっ 私はこの魔法銃があればいいですけど、杖も探してみますね」


「え~っと私も……魔法銃で遠距離攻撃がいいですね。あつしさんはどんな武器を?」


「俺も魔法銃でいいんだけど……。まあ~適当に高そうな武器を探してみようかな?」







ギルドに紹介してもらい屋敷を借りることにした。


「ご主人様。広いお風呂ですね」


「ああ。ゆったり出来そうだな」


「今日から私がお背中流しますね」


「えっ」


「ふふふっ」






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