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魔王なんですが実は、隣にいます。  作者: 夕凪
第二章 新たな魔王、降臨
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魔王、アクロバットを決める。

「もうだめだぁ…」


どうも、魔王です。

取り返しのつかない事になってしまっています。

私のお城が、配下のものたちが、消えてしまいました。ロストしました。

いっさいの魔力感知にかかりません。つまり、そこにはもう何もないということです。

ロストしたんです。

どうして消えたのかはわかりません。

ただいえるのは私がお城から出たばっかりに、魔王であることを忘れて遊んでいたばっかりに。

先代(パパ)たちにも、今迷惑をかけている勇者様とレミアんにも顔向けができません。

あの時…封印されておけばこんなことには…。

そう、あれは勇者様が単身魔王城に乗り込んできたとき。

私のわがままで勇者様を追い出したあのとき。

あれからお城からは誰もいなくなった。

そして私はお城から出て行きその間にお城がなくなったもうみんなに顔向けができないだからこうして宿屋のベッド(ややかたい)でうずくまっている。


あれ?

魔王城、誰もいなかったんだっけ。

もしかしてみんな、うまいこと逃げてたりする?

これは…まさかの…?

まさか!まさかの!

誰も犠牲になっていない感じのやつなのでは!?

魔王、大勝利!勝ちました!


「ククッ…我が配下が容易くやられはせぬ!

 この、魔王リュカの忠実なる(しもべ)であるぞ!」


久しぶりの立ち上がっての発声 in 宿屋。

定期的にこれやっとかないと忘れちゃうからね。

きっと無事でいてくれている。

そうであることを信じて、今は勇者様のところへ戻らなくちゃ。

私は、勇者様の仲間なんだからね。

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