すみません、調子に乗りすぎました…~約一分間の俺tueee無双~
覚醒めよ。
臆病な心に秘めた獅子の牙を今こそ解き放つのだ。
暴れまくってやろうぜぇ!!
時は竜王暦328年。
この世界では魔物の大群による襲撃が多発していた。
そして今!とある城に魔物の軍隊が攻め込もうとしていた。
「王様!第二防衛ラインが突破されました。」
「やむを得ん...騎士隊を直ちに出動せよ!」
「はっ!」
勇ましく声を張る騎士隊長。
「何をしている?おめぇも行くんだよ。」
「え~。怖い…」
「怖いじゃねぇんだよ!」
首根っこを捕まれている一人の少年がいる。
名前はアレックス・ロビンソン
この頼りなさそうな少年が戦いで驚きの活躍をする。
城の前では激しい攻防が繰り広げられていた。
城門が開く。
「皆のもの。続けぇぇぇ!!」
「おぉぉぉぉ!」
騎士隊長の第一声で騎士隊達は戦場へと足を踏み入れた。
そこにはアレックスの姿もあった。
騎士隊と魔物軍の戦いは熾烈を極めた。
「くッ!まだまだぁ!」
「いつまで続くの?」
アレックスだけ明らかに温度差が激しい。
戦場を逃げ惑うアレックス。
しかし、逃げた先で魔法兵による魔法攻撃が炸裂。
吹き飛ばされ、その場に倒れこむアレックス。
すると、次の瞬間!
アレックスは強力なオーラを放ちながら立ち上がった。
「は~はっはっは!!かかってきやがれクソなまもの!」
人が変わりすぎている。
しかも、クソ な 魔物とクソ なまもの で かけている。
ネタなのかなんなのかよく分からない。
しかし、このアレックスが滅茶苦茶強い!
敵を一網打尽!
電光石火の如く魔物を駆逐している。
「これで終わりだ。ファイナルインパクトォォォ!!!」
アレックスが天に剣を翳すと、空から大量の巨大な剣が落ちてきた。
そして一分後、ふと我に帰ると目の前には大量の魔物の屍と崩壊した城壁が広がっていた。
「あ.....ど、どうしよう。やってしまった...」
衝撃の光景を目の当たりにしてアレックスの顔は青ざめた。
それから、数日後、国王の審議の末アレックスは城を壊した責任を問われ王国を追放された。
彼がこの王国を去る直前に言った言葉は
「すみません、調子に乗りすぎました」だったらしい。
やっぱり、何事もほどほどが大事ですよね?