表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『8/6 ノベルstory07 発売』私は悪役王妃様  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/113

親善試合


雲一つない青空。絶好の親善試合日和。

(おかしいわね……試合なんて断って、今頃帰国していた筈だったのに……)

私は今、日差しを避ける為に用意された大きな傘の下、コロッセウムの一階で引き攣る顔を扇子で隠しながら試合のルール説明を聞いている。


「帝国、ヴィアン国、双方から三名。武器は何を使っても構いません。中央の壇上から落ちた場合、又は先に降参した方が敗者となります。これはあくまで親善試合です。相手の命を奪うような行為、命に係わる等の怪我を負わせた場合は双方厳しい処罰が下されます」


試合を観戦する為に集まった、コロッセウムの二階に居る帝国側の貴族達に聞こえるよう、コーネリアスが声を張り上げている。

一階部分、試合を行う場所に一番近い位置には私とアネリ、二人分くらいのスペースを開けて第一皇子であるアレン、その隣にロメナ。護衛として私達を囲んでいるのは皇帝陛下直属の帝国第一騎士団。

本来ならば私の隣には皇帝陛下が座るのだろうが、生憎彼は出場する側。現在、楽しそうに壇付近でテディ達と何か話している。


「では、準備が出来次第試合を開始します」


コーネリアスの言葉が合図となり、会話を止めたセオフィラス達が此方へと歩いて来る。私は立ち上がり、一階から見下ろす形で彼等を待つ。

揺るぎない姿勢で、少しの怯えも見せず、女王のように。

先程から二階に居る帝国貴族の視線を一斉に浴び、類の違う様々な感情がこもったそれに、試合が始まる前から既に疲弊している。

か弱い貴族の御令嬢なら今頃泣いているわね、これ。

舐められてたまるか!と、それらをまるっと無視し、直ぐ側に来たセオフィラスに微笑む余裕がある私は、傍から見れば神経が図太い女だろう。

けれど、実際は緊張して心臓が痛いし、顔は引き攣るし、変な汗は出るし、最悪な状態だ。だってこれアウェーよ……周囲の人間全て敵。

……ルールとかきちんと守られるのだろうか。


「此方の準備は整っている」


そう口にしたセオフィラス。その背後に立つエルバートとコーネリアスも鎧を纏い、兜を片手に抱え準備万端。視線をウィルス達へと向けると、彼等も頷く。

ここまで来たら腹を括るしかなさそうだ。


「此方の人選と順は、私が決めても構いませんのよね?」

「あぁ」


念押しするように口にした言葉に返事をしたセオフィラスは、ウィルスに視線を向け僅かに口角を上げた。

昨夜セオフィラスの言っていた、ウィルスと戦ってみたいという言葉は、他に理由があったとしても彼の本心なのだろう。

ウィルスはかつて帝国を退けた英雄ダリウス・カーライルの孫であり、ヴィアンへ何度も進行の手を伸ばしてきた帝国の兵を退け国境を護ってきた。他国からすれば英雄の孫ではなく、実質ウィルスが現在のヴィアン国の英雄だろう。

彼と一戦交えたかったら、互いの国の関係性を考えれば戦場以外では有り得なかった。

それが、彼は国境の砦を離れ、私の専属護衛騎士として帝国へと訪れた。この上なく絶好の機会だろう。

セオフィラスも、側近である二人も、試合を観戦しに来た貴族達も、皆ウィルスが試合に出ることを信じて疑っていない。

そりゃそうだわ。テディ、アデルの二人は無名の騎士。クライヴはヴィアン国近衛騎士隊の隊長とはいえどもウィルスに比べたら「で?」という感じだろうし。

親善試合と名を変えた両国最強騎士の力比べ。敵に付け入る隙を見せないのならばウィルス以外の選択肢が無い。

でもね……それでは、私の大事な騎士を試合に出すメリットがないのよ。


「では、テディ、アデル、クライヴ。この三名を出しますわ」


微笑みながら、出来る限り周囲の者達に聞こえるよう声を出した。

階下に居たウィルスはテディ、アデルの肩を軽く叩き、若干顔色の悪いクライヴの背中を拳でどつき、周囲の者達が唖然としている中しれっと私の元まで戻って来た。

ウィルスが私の背後で護衛の体制を取ったことに、二階に居る者達も気づいたのだろう。帝国側がざわつきだした。


「……どういうことだ?ウィルス・ルガードは、試合に出ないのか?」


セオフィラスの問いかけに態と首を傾げ、扇子を広げる。その仕草を不快に感じたのか、彼の背後に居るエルバートの眉間に皺が寄った。副団長であるコーネリアスは顔色一つ変えることなく此方を窺っていることから、セオフィラスの直属である騎士団のブレインは彼女なのだろうと予測した。


「えぇ。ヴィアン側から試合に出るのは、テディ、アデル、クライヴの三名です。何か不都合な事でもおありですか?」

「……セリーヌの専属護衛を借りる約束だったな」

「はい」

「クライヴ・アルマンは、近衛騎士隊の隊長ではあるが、セリーヌの専属護衛ではない」

「そうですわね。ですが、今回限り、帝国へ赴く際は私の専属護衛騎士という立場にありますのよ」

「だが、私は英雄と手合わせをしたいと、そう言ってあった筈だが」


「英雄」と言いながらウィルスを見るセオフィラスの視線を、扇子で遮った。


「私は、ウィルスを出すとは一言も口にしておりませんわ」


無表情で私を窺うセオフィラスに、「選択権利は私にありますわよね?」とうっそりと笑みを浮かべ、広げていた扇子を態と音を立てて閉じた。


「それと、ウィルスはヴィアン国の英雄ではなく、私の為だけに存在する英雄ですの。私の剣と一戦交えたいのであれば、私が彼を必要とする場を整えてくださいませ」

「勝負を、捨てるおつもりですか?」


暗に護衛騎士に勝ってウィルスを引き摺り出せと言う私に、エルバートが噛みついてきた。

何を言っているのだろうか?勝負を捨てる?そんな馬鹿な。


「よせ、エル。そういうことではない」

「ですが、彼が出ないとなると……親善試合の意味が……」


片手を上げエルバートを制したセオフィラスはふっと息を吐き、獲物を前にした猛獣のような目で私を見上げた。


「英雄を出すまでもないということだろう?要は、護衛騎士を皆倒せばすむ話しということだ」

「私の騎士は、そう簡単に倒されるような者達ではありませんわよ」

「ウィルス・ルガードには必ず出てもらう。そこで、待っていろ。直ぐにあの壇上に引き摺り出してやる」


背を向け離れて行ったのを確認し、ストンと腰を下ろした。正確には腰を抜かしたと言ったほうが正しいのだけれど。

【血塗られた皇帝】がどのような過程を経て名付けられたものか、分かってはいたつもりだったが。あのような食い殺されそうな瞳を向けられたことなど一度もなかったから……物凄く怖かった。


「セリーヌ様……」

「……平気よ」


優しく労わるようにかけられたウィルスの声にほっとしつつ、壇上に向かって歩いて行くテディの背を見つめた。

一番手はテディ。帝国側は……予想通り、副団長であるコーネリアスが壇上へと上がった。

それを目にしながらも、迷いのない足取りで檀上に立ち、剣に手を添えたテディにほっと息を吐き出した。……何も心配することはない。


合図と共に両者が剣を抜き、先に動いたテディの剣を受け止めたコーネリアスを見つめながら今朝の会話を思い出していた。


『テディ』

『はい』

『あの方達は貴方の師で間違いないのね』

『騎士団での訓練中に拝見した太刀筋、助言の内容。それと、あの方々は戦のない時期、情報収集の為に他国を渡り歩いていたとおっしゃっていました』

『本人がそう言ったの?』

『はい。それに、コーネリアス様が……大きくなったと、そう言われて』

『そう。隠す気などないと言うことね。テディの師であれば、私もお礼を申し上げなくてはならないのだけれど……帝国は兵を引いたとはいえ、停戦協定を結んだわけでもなく、彼等はまだ敵国の者。テディは、恩師に剣を向けられるの?』

『……例え恩師であろうとも、セリーヌ様の敵となるのであれば、躊躇いもなく、斬ります』


剣戟の音がコロッセウムに響き、双方一歩も引かない。

無名の若い騎士と帝国第一騎士団の副団長。これだけで勝敗を決めつけていたのだろう。

直ぐに決着が付くと思われていた試合が予想以上に長引き、尚且つ先程から多少押されていたテディがコーネリアスの剣を受け止めるのではなく避け始めたことで、皆の顔色が変わる。

本当に頼もしくなったものだわ……と思い、いや……と苦笑した。

初めて会ったときからテディは頼もしかった。罰されることも厭わずに私の元へと駆け付け、あのアーチボルトを摘まみ出したのだから。入隊試験をトップで合格、戦場では敵将の首を取ることに貢献し、他の騎士に嫌がらせをされても腐ることなく努力をし続けた。

そして、テディの剣の師はあの三人なのだ。

檀上の側に控えて居るセオフィラスとエルバートの顔は満足げで、テディと相対しているコーネリアスの口元も緩んでいるように見える。

ちらりと隣を窺うと、アレンは目も口も開き微動だにせず試合を観戦している。その隣のロメナは、私の視線に気付いたのか、流し目を寄越し(やるわね)と唇だけを動かした。


「当然だわ。私の騎士だもの」


扇子の裏で笑みを浮かべ、微かに言葉を零したとき、「両者、引き分け!」という声で一試合目の勝敗が決まった。壇上から下りたテディとコーネリアスは、互いに弾き飛ばされた剣を拾い両者の陣営に戻って行く。


「上手くやりましたね」

「テディですもの」


背後で感心したように囁いたウィルスに、アネリが本当に嬉しそうに返している。

(分かる、分かるわ、その気持ち!うちの子凄いのよ!)

コーネリアスとテディでは実力差があると指摘したのはウィルス。それに対しての対抗策も彼がテディに授けていた。


『女性と男性では、握力が違います。勝機があるとすればそこでしょうか。戦場ではなく模擬試合であれば、戦闘力を奪ってしまえばそこで終わりですから』


剣のグリップはある程度の衝撃を吸収するが、何度も手に近い柄の部分に衝撃を受ければ次第に力が入らなくなる。要は相手の手から武器を取り上げろということらしい。

けれど、実力差のある格上の者だからこそ仕掛けるのは難しい。それを何でもないことのようにテディに「出来るな?」と口にしたウィルス。それに対して「やります」と頷いたテディ。横に居たアデルに、そんなこと出来るのかと尋ねたら「出来る、出来ないじゃない。やるんだよ」と凄まれた。

昨夜から護衛騎士陣の結束力がハンパない……。

テディの頭を思いっきり撫でまわしたアデルが壇上へ上がって行くのを確認し、帝国側へと視線を向ける。

当然次に出てくるのは帝国第一騎士団団長であるエルバート。

先程のテディとコーネリアスよりも実力差がある対戦だとウィルスは言っていた。

セオフィラスの側近中の側近。セオフィラスの右腕。帝国内で一、ニを争う精鋭。

小手先の作戦で勝てるとは思えない。テディのように引き分けにもっていけるかどうかすら危うい。


『どんなに汚くても、足掻いてくる』


そう言いながら、作戦名は命大事に!などと可笑しな名を付けてふざけていたアデルは気を張り詰めていた。

命をかける戦場ではなく、ただの試合。

それでも、彼等は手を抜くどころか全力で勝ちにいく。理由は一つ。王妃専属護衛騎士として出るからには、負けたら私の名に傷がつくと思っているから。

そう、全て私の為なのよ……。

扇子を持つ手に力が入り、パキッと音がした。

これは試合なのだと自身に言い聞かせながら、エルバートと向き合い剣に手をかけるアデルを見て思わず目をつぶってしまった。


「セリーヌ様。アデルが動きます」

「……っ!」


ウィルスの言葉で瞬時に目を開き、咄嗟に口元を手で押さえ悲鳴を飲み込んだ。

エルバートが振り下ろした剣をアデルが受け止め身体が沈む。相当重い一撃なのだろう。普段人を小馬鹿にしたように笑っているアデルの顔に浮かぶのは焦りと苦渋。前世でも見たことのない顔をし、エルバートの剣を受け続けている。

一方的……とは、まさにこのこと。

ギリギリで避け、すかさず懐へ入るも軽くいなされ。その後は避ける間もなく繰り出される斬撃に耐えつつも、じわじわと壇上の端へと追い詰められている。

……あと一歩。

もう無理だろうと、コロッセウムに集まった者達は皆思っただろう。

私達以外の者達は。


「……本当に、性格が悪いわね」


二戦目の勝敗が決まったにも関わらず、審判をしている騎士はそれを告げることなく立ち尽くし、間をおいてコロッセウムの二階に居る貴族達が騒ぎ出した。

……まぁ、騒ぎたくなる気持ちも理解出来るのだ。

止めとばかりに振り下ろされた剣を受け流し、身体をずらしたアデルは、そのままエルバートに蹴りを入れ壇上から落としたのだから。


「あれが、皇帝陛下がおっしゃっていた愚かな者達かしら」

「恐らく。兵を引き上げたことに納得していない者達かと……」


二階の前列に陣取り偉そうに観戦していた者達が、今は立ち上がり壇上へ向かって必死に野次を飛ばしているのだから笑える。

卑怯だとか、騎士失格だとか……好き勝手なことを言ってくれるわね。

さて、セオフィラスはどうするのかと貴族から檀上へ視線を変えれば、審判が「勝者、アデル・ブリットン!」と野次を消すかのように声を張り上げた。

それを聞き、此方へ肩を竦めて見せたアデルに微笑んだ瞬間。


「ふざけるな!卑しい国の卑しい騎士がっ!恥を知れ!」


敵国とはいえども大国ヴィアンの正妃専属騎士に対しての侮辱。

咎めようと腰を浮かせたアレンよりも、セリーヌの方が早かった。


「あら、戦場でも……同じことをおっしゃるのかしら?」


静かに立ち上がり、喚いていた貴族に首を傾げる。口元は弧を描いているが、目は笑ってはいない。

アレンは浮かせていた腰を下ろし、壇上付近に居るセオフィラスに目で合図を送るが、それに頷き手を出すなという仕草をするセオフィラス。ロメナは「大変。怒らせてしまったわ」とクスクス笑っていた。

貴族の男も先程の言葉は流石にまずいと思ったのだろう。一瞬口を閉じたが、皇帝陛下が何も言わないこと、第一皇子のアレンが咎めないことから図に乗ってしまった。


「騎士としての矜持がないと言っているのですよ!」


静まり返ったコロッセウムに貴族の男の声が響き渡る。

卑しい国だとか、卑しい騎士だとか……矜持云々の話しではないと思うのだけれど。

そうやや呆れつつも、パシン……パシン……と扇子を手に叩きつけた。


「騎士の矜持?私は私の大切な護衛騎士に、矜持を守って無駄死にしろ、などとは命じておりませんの」

「……何を馬鹿なことを。これは帝国とヴィアン国の親善試合です!折角の好意を無下にするような、あのようなふざけた行いをした騎士を庇われるおつもりですか!」

「まぁ、ふざけた行いとは?」

「とぼけるおつもりですか!あの騎士は、皇帝陛下の側近であるエルバート様を壇上から蹴り落したではありませんか!」

「それが、なにか?」

「……」


私の回答に驚き過ぎたのか、口を開けたまま黙る貴族の男。

何も言わないのなら、私のターンよね?


「壇上から落とすことに問題はありませんわよね?先程、試合を始める前にそう説明していましたもの。アデルはそれを忠実に再現して見せただけですわ」

「け、剣を使って行われる試合で、足を使ったことに問題があると言っているのです!」

「足を使ってはならないなどと、そのようなことはおっしゃっていませんでしたわ」

「はっ、そんな当たり前のことを知らないなどと、程度が知れますな」


困ったわ~と頬に手を当てると、更に調子に乗った男が馬鹿にするように吐き捨てた。

他国の王妃相手に、この男は何故こんなにも上から目線なのだろうか……。


「あら、帝国ルールでものを言われても困ると言っているのです。そのような訳の分からない当たり前、私は容認していませんもの」

「なにをっ!」

「剣が使えなくなれば、敵のものを奪え。多勢相手ならば、敵の屍さえ盾に使え。生きて、生き抜いて、再び私の元へと戻るよう、それを最優先になさい。それによって周囲の者達にどう思われようとも、私があらん限りの力を尽くし、守ってみせるわ。それが私のルールですの。おわかり?」


というか、蹴り以外で壇上から落とす方法ってどんななのよ。

なに?アニメや漫画みたいに帝国には人を剣で吹っ飛ばせる猛者がいるの?なにそれ怖いわ~。

更に何か言おうとしている男を小馬鹿にしつつ、眺めているだけで口を出そうとしないセオフィラスに扇子を振る。ほら、いい加減にしなさいよ?そろそろ動かないと国の責任を問うわよ?

半眼で睨むとセオフィラスは苦笑し、貴族の男を捕えるよう近くに配置されていた騎士に命じた。

途端に慌てだしたのは私に吼えていた男と、その周囲に居た者達だ。


「皇帝陛下!?」

「黙れ!……一体誰が、いつ、発言を許可した?他国とはいえ王族を侮辱するとは、偉くなったものだな」

「……」

「コーネリアスが説明していただろ。降伏するか、壇上から落とすか、と。試合中に隙を突かれ壇上から落とされたのはエルバートだ。本人が敗北を認めているのに、何故お前が口を出す?自国の騎士を庇って愚かな発言をしているのはお前だ」


そう言うや否や、セオフィラスは壇上に上がり剣を抜いた。


「だが、不甲斐ない私の側近の所為でこうなったのだから、主として責任を取らなくてはならないな」


困惑する者達を他所に、試合を再開しろと審判に言うセオフィラス。その対戦相手であるクライヴは戸惑いながらも檀上へと上がる。

周囲の予想を覆し、一敗一引き分けとなった帝国。

ウィルスを引き摺り出すどころか、後が無くなった。この試合の結果は親善試合だとしても国の威信にかかわる。

まぁ、それはお互い様なのだけれど。


「クライヴの番ね」


ヴィアンの英雄がダリウスやウィルスなら、帝国の英雄はセオフィラス。

その英雄相手に、どのような戦いを見せるのか……。


「始まります」


ウィルスの言葉と共に、セオフィラスとクライヴの剣がぶつかり合い、激しく火花を散らした。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ