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346日目 続・ロザリィちゃんの至上のお昼寝(二人でお昼寝)

346日目


 天井にいっぱい手形が。なぜ。


 ギルを起こして厨房へ。念のためマデラさんに指示を仰いだところ、『今日は休みでよろしい』とのこと。さすがに友達が遊びに来ているときにまで働かせるのは気が引けるらしいけど、逆にマデラさんはいつ休んでいるのだろうか?


 そんなわけで、ナターシャのヨダレ枕カバーの洗濯だけしてみんなで朝食をとる。ギルは相変わらず『うめえうめえ!』ってジャガイモを貪りまくっていた。リアはそれを見て『お兄ちゃん、そんなにジャガイモ食べて飽きないの?』って聞く。ギルは『ジャガイモに飽きる? ジャガイモなのに?』って聞き返していた。


 せっかくのお休みなので、午前中はゆったりと過ごしてみることにする。同じく休むことにしたらしきナターシャが『ハゲプリン作れ』ってうるさかったので、ロザリィちゃんとイチャイチャしながら作ることに。


 幸いにして、こないだ搾ったちゃっぴぃの乳はまだたくさんあったし、エッグ婦人が産んだ卵もたくさん冷蔵庫にあった。あ、そのエッグ婦人だけど、アルテアちゃんに羽づくろいしてもらって実に心地よさそうにしていたことをここに記しておく。


 んで、ハゲプリンの完成。ナターシャは『ひゃっはー!』って言いながら食べまくっていた。リアは『おいしいっ!』ってバクバク食べまくっていた。ちゃっぴぃも『きゅーっ♪』って嬉しそうに食べていた。


 ふと思ったけど、ちゃっぴぃは自分自身の乳を食すことについてどう思っているのだろうか? まぁ、あいつがそんなことを気にするほどデリケートなやつだとは思わないけど。


 午後はなんとなく自分の部屋でお昼寝でもしよう……と思っていたところでスペシャルな出来事が。


 そう、なんと、俺のベッドでロザリィちゃんがスヤスヤしていたのね。マジでビビったよ。


 どうやらまたしてもちゃっぴぃにせがまれてお昼寝に付き合うことになったらしい。ロザリィちゃんの柔らかく大きなそれに顔を埋めるように抱き付いていたちゃっぴぃもいたから間違いない。


 とはいえ、さすがに無断でその隣に割り込むほど俺は図太くない。一応肩をゆすって起こし、『早く起きないと、隣でお昼寝しちゃうよ?』と声をかける。


 そしたらロザリィちゃん、とろんとした瞳&とろけるような笑顔で『……いいじゃん♪』って俺をこう、首周りに抱き付いてがばって引き込んできたの。


 いや、正直ビビったね。まさかロザリィちゃんから押し倒される(?)なんて、夢にも思わなかったよ。積極的なロザリィちゃんもマジプリティ。


 あと、本当のところ、お昼寝しようにもドキドキしすぎて全然お昼寝できなかったよ。ロザリィちゃんすごく良い匂いするし、なんかすっごくあったかいし、ぎゅーっ! って抱き着いてくるところとか、もう形容できないほどにプリティだったし。


 大きくって柔らかいの、何よりも最高だった。俺の胸に頭をぐしぐし押し付けてくるところが何よりも愛おしかった。そして『うへへ……!』ってすーはーすーはくんかくんかしてくるところとか、もうぶっちぎりで可愛かった。


 んで、プリティすぎて眠れなかったため、よだれを垂らしながら寝ているちゃっぴぃを起こさないようにぼそぼそとおしゃべりをする。


 なんでも、本当は自分の部屋(女子部屋)でお昼寝しようとしたんだけど、そろそろ枕と毛布から俺の匂いが消えてきたため、だったら元となる場所でお昼寝しようってことにしたらしい。


 『このぬいぐるみさんも、もうあんまり匂いしないのー……』って渡された夢魔のぬいぐるみ、めっちゃロザリィちゃんの匂いがして最高だった。ロザリィちゃんはこのぬいぐるみに夢中になっていたってリティアさんは言ってたけど、むしろ俺がこのぬいぐるみに夢中になりそう。


 『枕も毛布も……ね?』って甘えられたため、きっちりと使って寝ることにした。が、仰向けになった瞬間天井の手形が目に入ってたいそうビビる。それはロザリィちゃんも同じのようで、慌てて横を向いたらバッチリ目が合った。


 めっちゃ顔近い。吐息がかかる距離。もちろん迷わずキスをした。ロザリィちゃんの唇は、今日もぷるぷるで本当にステキだった。余りにも気持ちいいキスだったからか、そのあとすぐに二人とも寝ちゃったっぽい。


 お昼寝から目覚めたのはだいたいおやつの時間を過ぎたころ。ロザリィちゃんをしっかり抱きしめていたはずなのに、いつのまにやらその間にちゃっぴぃが潜り込んでいたせいで、俺の胸元はすっかりちゃっぴぃのヨダレでデロデロになっていた。マジ悲しい。


 あと、ロザリィちゃん(と、ちゃっぴぃ)を腕枕していたせいで腕がめっちゃ痺れていた。それすら愛おしいから何の問題もなかったけど。


 宴会して風呂入ってちょっとだけみんなとおしゃべりして今に至る。宴会の時、なぜかパレッタちゃんとミーシャちゃんとリアとちゃっぴぃがマデラさんに思いっきり抱き付いていたけど、いったい何をしていたのだろう? あと、ポポルが『俺なんてギルに登っちゃうもんね!』って張り合っていたのがマジでわけがわからん。


 ギルは今日も大きなイビキをかいてスヤスヤしている。これだけクソうるさいイビキでも、ロザリィちゃんの匂いがしみこんだ夢魔のぬいぐるみが俺にはついている。愛さえあればイビキにだって負けない……けど、念のため勇気の結晶を詰めてみた。おやすみなさい。

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