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324日目 ちゃっぴぃの乳しぼり・イン・マデラさんのすごい宿

324日目


 部屋の扉があかないと思ったら、チットゥが扉の前で倒れていた。ゲロして帰る途中に力尽きたらしい。大の大人が何をしているのか。


 チットゥを部屋にぶち込んでから食堂へ。リア曰く、あいつは五回に一回くらいの割合で廊下で力尽きることがあるらしい。昔は外でダウンしていたことを考えると、少しはマシになったのだろうか。


 朝食はマデラさんが焼いてくれたウィンナーとスクランブルエッグを頬張る。もちろん焼き立てパンも忘れない。やっぱこの組み合わせはシンプルながらも最高だ。なにより準備も片付けも楽ってのがいい。


 今日は俺のお休み最終日のため、全力でダラダラすることに。ミニリカが構ってほしそうにしてたけど無視する。ナターシャが朝から『ハゲプリン作れ』って言ってきたけどそれも無視。もはや泣き虫だった俺ではないのだ。


 さて、そんなわけで窓際でぼーっと日向ぼっこをしていたんだけど、ここで何やらちゃっぴぃが『きゅぅ……』と調子悪そうなことに気づく。目立った外傷もなく、風邪をひいた傾向もないのにどうしたのかしらん、と思って観察してみれば、何のことはない、胸が張っているってだけだった。


 よくよく考えてみれば、ここしばらくちゃっぴぃの乳搾りをしていなかった。俺ってばちょううっかり。


 せっかくなのでちゃっぴぃの乳搾りを敢行することに。マデラさんの拷問イスに座って膝をポンポンしたら、いつになく素直にちゃっぴぃは座ってきた。で、いつも通りに後ろから抱え込み、ちゃっぴぃの乳を揉みこんでいく。


 今回ロザリィちゃんはいなかったけど、特に抵抗することもなくてそれなりに楽だった。今まで絞ってなかったからか、いつも以上にたくさん夢魔の乳が採取出来た気がする。


 が、健全に乳搾りをしているというのにリアが『ななな、なにやってるの! マデラさん! マデラさん!』って大騒ぎし始めた。騒ぎを聞きつけたミニリカも『なんということを……! いつからそんなことをする子になったんじゃ……!』って顔面蒼白。ナターシャに至っては『ぶちのめすぞ』って杖を抜き出した。


 みんなひどい。なんで乳搾りをしていただけでこんな目に合わなければならないのか。結界張ったのにだいぶ痛めつけられちまった。


 さてさて、ここでようやくマデラさんの登場。『アンタねぇ……』ってマデラさんは俺を見て深い深いため息をついた。


 『とりあえず、いろいろ誤解を生むからそのスタイルはやめろ。バカじゃないんだからもっと頭を使え』ってケツビンタされた。マデラさんは日記を読んでいるのに、何で理解してくれないのだろう。世の中って理不尽だ。


 誤解が解けたところで再び乳搾りの再開。やっぱりというか、ちゃっぴぃはミニリカやナターシャには乳を触れさせようとしなかった。ナターシャのやつ、『捕まえたあたしの言うことが聞けないの!?』って怒ってたけど、むしろだからこそだと思う。


 当然、ハァハァ言いながら『年の功に任せよ!』ってやってきたルフ老は『ふーッ!』って顔面を容赦なくひっかかれていた。あのクソジジイは万年発情期なのだろうか。


 意外なことに、ちゃっぴぃはリアには乳を触らせていた。『せっかくだからやってみな』とのマデラさんの声を受けてリアは恐る恐る絞り出すも、『きゅぅんっ!?』とちゃっぴぃは痛がる。どうやらリアはまだ乳搾りの経験が浅いようだ。


 最終的にはマデラさんが乳搾りをすることに。マデラさんが一睨みしただけでちゃっぴぃは自らその胸をマデラさんに押し付けて媚を売り出した。こいつほど現金なやつもいないと思う。


 あと、さすがと言うべきかマデラさんの乳搾りの腕は最強だった。手つきが滑らかって言うか、風格を感じるレベル。あれは一種の芸術だと思う。それ以外の言葉ではアレを汚してしまうだろう。


 なお、搾りたての夢魔の乳は魔導封印をしてから冷蔵庫に。『今度お菓子にでもするかね』とはマデラさんの談。ちらっと見えたけど、冷蔵庫にはエッグ婦人が産んだらしきコーラスバードの卵がそれなりに入っていた。マデラさんがしっかり回収していたようだ。いいもん食っているし、きっと結構な量を産んだのだろう。


 そうそう、あまりにも不健全だからって『学校にいるときはどうやってたの?』ってミニリカとかに聞かれたんだけど、『ちゃっぴぃの乳を鷲掴みにしたロザリィちゃんの手を上から揉みこんだだけだ』って正直に答えたらみんなにドン引きされた。


 俺は乳を触っていないし、恋人の手を握るくらい普通のことなのに、どうしてあんな汚物を見るような目で見られたのだろうか。未だに理解できない。


 夕飯食って風呂入って雑談して今に至る。午後はのんびりとおしゃべりして過ごした。ヴァルのおっさんがちゃっぴぃの乳を揉みたそうにしていたけど、どれだけクズなんだろうか。あと、アレクシスが『……あれくらいほしかったなぁ』って呟いてアレットにガチガチに縛られていた。


 止めになったのは『パパ、最低』って吐き捨てたリアの言葉だろう。俺もそう思う。


 内容が酷く残念な感じだけど、明日からガチで仕事だからさっさと寝ることにする。仕事の腕が鈍ってないといいんだけど。夢の中でステラ先生とロザリィちゃんが励ましてくれることを強く願う。みすやお。

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