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210日目ギル 魔法造成実習:星筒蝕造盤の実践ギル

210日目ギル


 奇跡的に何もないギル。マジでギルにも俺にも外にも中にも異常がないギル。ようやく訪れた平穏に喜びを隠せないギル。……んギル?


 日記ギル羽ペンギルテストギル杖ギルローブギルロザリィちゃんギルどうなってんだこれギル怖いってレベルじゃねーぞギルロザリィちゃんマジプリティギルステラ先生ギルピアナ先生ギルステラ先生マジ女神ギルピアナ先生マジエンジェルギルグレイベル先生ギルラフォイドルのばかギル先生まとめてぎゅってしたいギルヴァルヴァレッドのおっさんの靴は悶絶するレベルで臭いギルジャガイモギルミニリカのアンチエイジングの情熱は凄まじいギルナターシャはいい加減脱いだ下着をちゃんと片付けるべきギルテッドのお宝はベッドの下の手前の溝ギルそこにあるカギを『ツールボックス』の左の穴に使うギルテッドは意外とヤバイ趣味してるギルマデラさんが寝ているところあんまり見たことないギルつーかこの日記ってわざわざつけさせる意味あるかギルでももう日記を付けないと生きていけない体ギルロザリィちゃんと一緒に宿屋を開きたいギル名前はもちろん『俺&ロザリィちゃんの愛の巣』に決まりギルでもステラ先生と一緒に先生もしたいギル今の生活も捨てがたいギルマデラさんの宿をこっちに移してみんなと一生このままバカしながら過ごしたいギル大人になりたくないギルそういやマデラさんと風呂入ったことないギル正確にいえば俺のフルチンは見られたけどマデラさんはエプロン姿だったギルステラ先生にお耳掃除してほしいギルナターシャは奥まで突っ込み過ぎてクソ痛いんだギルミニリカはこういうときだけチキンで手前のほうしかできないしギル一番うまいのがおっさんという悲劇ギルでも最強はマデラさんギル杖を一振りするだけで耳掃除されたときはビビったギルさすがマデラさんギルロザリィちゃんとイチャイチャしたいギル現実逃避していろいろ書いたけどギルこれ本格的にダメなやつじゃねえかギル超怖いギルもうちょっとだけ頑張るかギルギルの後にギルって書いたならどうなるんだギルギルギル変わんないかギルちくしょうギル自分が今何を書いているか不安ギルなんかこの文字が呪いの文様に見えてきたギルそろそろギルを起こすかギルこれ以上やってたら遅刻するギルあとちょっと肌寒いギル今日はあったかいものでもチョイスするかギル今ギルに声をかけたギルあいつが完全に目覚めるまでどこまでギルって書けるかかんばってみるかギルじゃあギルスタートギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギルギル



(殴り書きのようにひたすら【ギル】と書かれていました)




 あり得ないことが起こっているが書くことにするギル。何べん書いてもこうなってしまうのだからしょうがないギル。さすがに日記を付けないわけにはいかないしギル。


 ちょっと朝方が冷えてきたので、朝食にあったかコーンポタージュをチョイスギル。とろりとした食感とトウモロコシの甘さがなかなかにデリシャスギル。いつもどおりちゃっぴぃが『きゅーっ♪』とか言って俺の膝に乗ってきたので、ふうふうしてから飲ませてやったギル。朝からガキの面倒を見るのは疲れるから困るギル。


 ちなみに、クーラスはちょっと猫舌気味らしいギル。あとアルテアちゃんはヒナたちに程よく冷ましたポタージュを飲ませていたギル。エッグ婦人やフィルラドがヒナの面倒を見ることって割と少ない気がするギル。あいつらの教育方針はどうなってんだろうかギル。


 ギルギル? ジャガイモを『うめえうめえ!』って食ってたギル。もはや書かなくてもわかるのに書いちゃうあたり、俺も律儀な男だと思うギル。


 さて、今日はステラ先生の魔法造成実習ギル。『テストお疲れさま!』って微笑みながら出席を取る姿がマジプリティ過ぎるギル。杖をコンコンする姿もキュートギル。週末の楽しみといっても過言じゃないギル。これほどまでに出欠を取るのが待ち遠しくなる授業があっただろうかギル。いや、ないギル。


 今日の授業内容は星筒蝕造盤の実践ギル。前回はその操作方法を学んだから、今回はちゃんとした陣造をしましょうってかんじギル。


 不本意ながらすげえ書くのが面倒だからはしょるけど、ほぼステラ先生の指示通り動かしただけであんまり実習って感じがしなかったギル。星筒蝕造盤の場合、事故を起こした時の被害規模が大きすぎるから、こういった実習の場合でも資格持ちの先生の指示に従う形で進めていくのがほとんどだそうだギル。


 ステラ先生、『さすがに大丈夫だとは思うけど、万が一があるからね』って言ってたギル。普通の魔系はあくまで簡単な操作方法とその特徴を知ってればいいらしいギル。星筒蝕造盤を専門に使う場合、専用の実習プログラムを受けて初めて一人で取り扱う資格がもらえるんだってギル。


 寄り添って指示をするステラ先生の柔らかい感覚といい匂いがマーベラスすぎたギル。でも、冗談抜きに魅力的すぎて危険に感じたから、このテーマに関してはステラ先生は担当を外れたほうが良いと思ったギル。マジで犯罪的な可愛さなんだものギル。


 そうそう、前回はなかったけど、今回は砥魔石になんか変な魔水(?)的なものをステラ先生がかけていたギル。なんかよくわからんけど、この蝕造の場合、原理的に魔度がものすごい勢いで上昇するから、魔水をかけることでそれを抑制しないといけないらしいギル。魔水の種類や有無によって仕上がりにもいろんな影響があるとかないとかギル。


 当然のことながら、授業の終わりにレポート課題を出されたギル。前回と同じように実習方法や結果と考察を書いて来いってだけ……ならよかったんだけど、今回は『星筒蝕造盤における魔水の影響と魔水の種類についても調べてきてね!』と言われてしまったギル。


 まあ、キイラムたちの資料があるから問題ないギル。やっぱり伝手とコネって大事ギル。


 夕飯食って風呂入って雑談中、クラスルームにネグリジェ姿ステラ先生がやってきたギル。ひゃっほうギル。


 しかも、『テストがんばったごほうびだよ!』って高級なシュークリームも持ってきてくれたギル。『──くんが作ったほうがおいしいかもしれないけど……』ってちょっとしゅんとする姿とか最高ギル。


 もちろん、みんなして『うめえうめえ!』と喰らったギル。買ったものとはいえ、先生の気持ちがこもっていてめっちゃデリシャスだったギル。先生が女神すぎて心が蕩けそうギル。


 さて、ちょうどいいので中間お疲れさま会について先生に話しておいたギル。今回二教科しかなかったとはいえ、これをやらなきゃルマルマが廃るギル。それにアエルノチュッチュとの決闘の前祝い……というか景気づけ的な意味合いもあるギル。期末お疲れさま会ほどの規模は無理でも、それなりのものはやりたいギル。


 ステラ先生、『先生にできることならなんでもいって!』って胸を叩いたギル。もちろん幸せが世界を揺さぶったギル。直後に『ふーッ!』ってちゃっぴぃに引っかかれたのがいまだに解せぬギル。


 でも、ロザリィちゃんがリンゴみたいに赤くなりながら『見るならこっちにするよーに!』ステラ先生と同じことをしてくれてちょうハッピーギル。ステラ先生、この時になって自分がどういうことをしたのか理解して、『うぁ……!?』ってわたわたしてたギル。二人ともすっげぇキュートでもう言葉にできないギル。


 書きたいことはまだまだあるけど、見ての通りの状態なのでここらでペンを置くことにするギル。そう、なぜか文章を書くと最後にギルがつくのだギル。


 正気を保っている俺を誰かほめてほしいギル。こころなし、文章もいつもよりキレがない気がするギル。


 ここまでクレイジーなのも珍しいギル。これ、誰かが見たら俺の頭が狂ったと思うんじゃねギル?


 ギルは今日もアホ面晒してバカでかい口開けてクソうるさいイビキをかいているギル。今日が魔法構築学みたいな板書メインの授業じゃなくて本当に良かったギル。明日には治ってほしいという願いを込めて、秘蔵の癒魔の果実を鼻に詰めてみたギル。


 一度でいいからナマの癒魔を見てみたいギル。あわよくばぎゅってしてみたいギル。そして日記を読み返してあまりの読みにくさに辟易したギル。ルギみすやおギル。

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