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154日目 友と泳ぎに。(水着ロザリィちゃんマジプリティ!)

154日目


 なんかうるさいと思ったら、ケタケタ笑う不気味な苗がギルの鼻から出ていた。こいつのせいで若干寝不足なため、切り刻んで魔法で燃やした後でトイレに流しておいた。


 ギルをたたき起こし食堂へ。すでにみんな揃っていて準備は万端。俺も手早くギルの口にジャガイモをぶち込み、ちゃっぴぃにビスケットを与えておいた。あと、ちょっとはやい時間だったからか、ポポルの腹巻の中でヒナたちはスヤスヤしていた。どうやらこいつらもついでに連れていくらしい。


 で、早速湖へ。いい感じに晴れていて、日差しは強すぎず弱すぎずベストな感じ。魚がいなくて釣りは期待できないと広まっているからか、釣り人の姿もほとんど見かけない。向こう岸に同じように遊びに来たのが何人か見えたけど、ほぼ貸し切り状態。


 『早速泳ごうぜ!』とポポルが脱ぐ。水着姿はやっぱり子供っぽい。寸胴体型ってこれほどしっくり来るやつもそうそういない。水着のチョイスだけはちょっと大人っぽいけど、逆にそれがガキっぽい。


 俺たちもさっさと脱ぐ。クーラスが妙におしゃれな水着で、ジオルドとフィルラドは普通。ギルはなぜかブーメラン。もっこりしている。そして太陽に輝く筋肉がひたすらまぶしい。


 『この日のためにこんなに鍛えちゃったぜ!』ってポーズしてきたけど、割といつも通りの筋肉だと思った。


 そしてとうとう女子たちの水着姿お披露目に。どこか茂みのところで着替えるのかと男子一同ドキドキしていたら、『すでに下に着ている。残念だったな』とアルテアちゃんに笑われた。


 しかし、逆にそれは着替えを見ても問題ないってことになる。だから服を脱いでいく様子をガン見していたら(もちろん俺はロザリィちゃんだけしか見なかった)、『ルァァァッ!』とちゃっぴぃに顔面をひっかかれ、そしてエッグ婦人たちに尻を執拗につつかれた。解せぬ。


 『これだから男子は……!』、『紳士は見ないのが普通なの』、『そのぶら下がってるの、呪っていいなら見ててもいいけど』、『うん、常識は考えようね?』と散々にいわれる。始まる前から男子全員満身創痍。ギルだけはトロールみたいな笑顔を浮かべて無傷だったけど。


 肝心の水着だけど、ミーシャちゃんがフリルのついたワンピースタイプ。びっくりするほど絶壁。ギルにアピールしてたけど、なんか微笑ましい。


 アルテアちゃんがスポーツ感あふれるパンツタイプ(?)のやつ。ビキニの下にはくほうのがショートパンツみたいなアレ。フィルラドがボソッと『……やっぱ尻だな』って言ってたけど、幸運にも聞こえていないようだった。


 パレッタちゃんがオフショルダー? なアレ。肩が見えるやつ。ポポルが『それどうやって留めてんの?』って聞いて腕を噛みつかれていた。女の子ってよくわからない。


 そしてロザリィちゃん。昨日のパレオ。


 もうね、なんて言葉にしたらいいのかわからない。肌がつやつやで、お胸がまぶしくて、すらっと除くおみ足が超セクシー。迫力も満点で、すっごいキュートなのに下品さはない。そして谷間。あれもうすごい。すごすぎる。恥ずかしがる顔と、『ど、どうかなっ?』って首を傾けてくるところとかもうね、もうね……! 帽子もすっげぇ似合ってたし、女神とか天使とか、そんなチャチなものじゃ決して比較できない。


 いやもう、下手に言葉にできない。俺の言葉じゃあのすばらしい姿を汚してしまう。俺の心の中だけにその真実はあるのだ。ああちくしょう、キャンバスと絵具を持っていけばよかった!


 あまりにも素晴らしすぎるため、男子全員の視線がくぎ付けになっていた。パラソルを設置していたジオルドはうっかり支柱を倒してしまうし、準備運動をしていたクーラスはそのまま固まる。


 なお、フィルラドはアルテアちゃんに全力のケツキックを喰らい、ポポルはパレッタちゃんに全力で腕を噛みつかれていた。ギルはミーシャちゃんによじ登られ、容赦ない連続ビンタを喰らったもののケロッとしていた。エッグ婦人が突いても効果なし。


 そうそう、ジオルドとクーラスには俺のほうから塩傷の呪をかけておいた。『これから泳ぐのになんてことしてくれるんだ!』って怒鳴られたけど、俺のロザリィちゃんに見とれていたんだからこれくらいしょうがなくね? いや、見とれないのもそれはそれでムカつくけど。


 ちゃっぴぃもお披露目しようとしたんだけど、あいつは尾っぽがあったうえ、そもそも水着の着方を知らないから『きゃう……』って涙目になってた。しょうがないので下のやつに尾っぽ用の穴をあけ、イチから着させてやった。何が悲しくて普段全裸のやつに水着を着させなくちゃならんのか。


 しかもあの野郎、着せてもらったとたんに遊びに行きやがった。これはちょっとマジで教育したほうが良いかもしれない。


 さらにひどいことに、俺がちゃっぴぃの世話をしている間にわが友人たちはさっさと遊びに行ってしまった。ミーシャちゃんは全力で泳ぐギルの背中にしがみついて遊んでたし、アルテアちゃんはフィルラドと競泳してた。パレッタちゃんは意外にも浅いところでポポルとボール遊びをしていて、ジオルドとクーラスはなんか無表情で黙々と泳いでいた。


 しょうがないので俺は荷物番。ちゃっぴぃがエッグ婦人&ヒナたちと水辺でちゃぷちゃぷ遊んでいたので、風魔法でしぶきを作ってやった。途中、案の定ちゃっぴぃが水着をうっちゃらかしてはしゃぎだしたため、こっそり回収しておいた。


 さて、そんなこんなでみんなを眺めていたところ、唐突に肩に暖かいものが。若干の重みとなんか甘いにおいもする。


 びっくりして慎重に首を動かしたら……ロザリィちゃんがもたれかかってた! ひゃほぉぉぁぁ!


 どうやらちょっと水遊びした後、そうそうにこっちに戻ってきたらしい。道理で見当たらなかったわけだ。


 で、超ドキドキしながら(だって大きなお胸がそこにあるんだもん!)『どうしたの?』って聞いたら、『すぴー……っ』と小さな寝息が。胸も規則的に上下している。


 しばらく肩を貸していたら『……あ』とロザリィちゃんが目覚めた。が、そのままもたれかかったまま。幸せすぎて逆に怖い。


 『疲れてるの?』と頭を撫でてみたら、『……昨日、ワクワクしすぎて寝られなかったんだよね。あと、朝お弁当作ってたから』と頭をぐりぐり押し付けられた。


 『だから、──くんと一緒に荷物番してあげるの』と微笑まれたときは、一生荷物番でもいいやと思ってしまった。


 その後、互いに寄り添いながらポツリポツリとしゃべりつつ、ゆったりした時間を過ごす。いわゆる恋人つなぎ的な感じで手を握ってくれてすっげぇドキドキした。あと、ちょっと濡れたロザリィちゃんの体が超せくしー。あのあったかくて柔らかい感じ、どうやって表現すればいいのかちょっとわからない。


 途中、クーラスとジオルドが『ウオァァァァ!』とか叫びながら全力の魔法を湖にぶち込んでたんだけど、何か魔物でも出たのだろうか?


 お昼はロザリィちゃんお手製のサンドイッチを食べる。見た目的にも味的にもこないだよりはるかにレベルアップしていてマジでおいしかった。『うめえうめえ!』と一人で七つも食べてしまった。


 午後は荷物番を変わってもらい、ロザリィちゃんと水辺で遊ぶ。『そぉーれ!』と水をかけたら『きゃーっ♪』ってやり返してくれた。揺れるお胸と谷間がマジ最高。輝く肢体がマーベラス。水の妖精って言葉が頭に浮かぶ。


 ついつい胸をガン見しちゃってたら、『えっちなんだから♪』ってロザリィちゃんは笑いながら水魔法で俺の顔面を狙ってきた。見とれすぎててモロに喰らって倒れるも『ご、ごめん!』って頭を抱きかかえられて超幸せ。水の冷たさとお胸の柔らかさ&暖かさのコラボが素晴らしすぎる。


 『頼むからああはなってくれるなよ?』とフィルラドに言いつけるアルテアちゃん。『……水魔法程度じゃ倒れそうにないの』とギルを見上げるミーシャちゃん。『あざとい。さすがロザリィあざとい』とつぶやくパレッタちゃん。『お前じゃどのみちあれは出来なくなくね?』と墓穴を掘って噛みつかれるポポル。『お前ら全員呪われろ』と悪態をつくジオルドとクーラス。


 なんだかんだで夕方前には撤収。最後、水を滴らせながら湖から上がるロザリィちゃんが超かわいかった。うなじのところとか超ステキ。デートの時ほどのイチャイチャは出来なかったけど、水着姿を見られただけで超ラッキー。あと、なんだかんだであれだけ露出の多いロザリィちゃんを見たのも初めて。


 疲れて眠ったちゃっぴぃを背負って帰る羽目になったことを除けば最高の一日だった。次はぜひともステラ先生を誘いたい。夏休み、もうほぼ終わっているのが残念でならない。


 ちょっと文章にまとまりがないけど、今日はこの辺にしておこう。ロザリィちゃんの水着姿が頭にこびりついて寝られそうにない。あと、肩にかかってたあの感覚も忘れられそうにない。


 うれしすぎてやっぱなんか変だ。これ、あとで読み直して文章のひどさに悶絶するパターンじゃね? インクだと消せないのが困るけど、味のある日記はインクで書くものだって相場が決まっているからね。


 ミーシャちゃんを乗せて(?)湖を数周泳いだらしいギルは大きなイビキを書いている。詰めるものが特になかったので、奴のスネ毛をむしって詰めておいた。グッナイ。

20150905 誤字修正

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