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107日目 凱旋~ごろごろエッグ婦人の帰還~

107日目


 ギルの頭がふわふわアフロ。思った以上にふわふわで超びっくり。


 ギルの頭をふわふわしつつ食堂へ。昨日の夜からずっとそこで勉強していたのか、死にかけた表情をしているやつが何人かいた。ギルの頭を押し付けても反応なしとか、これはもう手遅れかもしれない。


 朝食はヨーグルトを選択。さっぱりした甘みがいい感じ。あと、ヨーグルトに色んなジャムを試しているロザリィちゃんがベリーキュート。『ぜんぶおいしーっ!』って可愛い顔で食べてた。あ、一番のお気に入りはハートフルピーチのジャムだって。覚えておこうっと。


 朝食後は栽培スペースで軽く水やり。最近ちょっとお手入れをサボり気味だったからか、微妙に荒れていたけどまだ許容範囲内。目立つ雑草だけ抜いて、採取できそうなものは全部採取した。リンゴとカミシノ系の材料がいっぱい採れたのがグレート。


 午前中はギルの筋肉に暗記系科目の最終調整を施した。トレースも完璧だし、単語による反射反応筆記も精度が上がっている。前回のようにむやみやたらと反応するのではなく、文脈で判断できるように調整することができた。


 そのかいもあり、俺が出した例題を『ちょれえちょれえ!』ってギルはすらすらと解いていた。あいつ自身の実力じゃなくて、あいつの筋肉の実力だけど、まぁさして変わらないだろう。


 途中からロザリィちゃん、ミーシャちゃん、アルテアちゃん、パレッタちゃんも勉強会に参加する。男連中もいたのでおつまみにフライドポテトとポテトチップ、そしてさくらんぼを用意した。やっぱ何か食べてリラックスしながらのほうが効率が上がるんだよね。


 そうそう、なぜかパレッタちゃんが俺の隣にヴィヴィディナの籠を置いてきた。『貴方にこびりつく怨念は、ヴィヴィディナにとって甘露の雫に等しいの』とのこと。相変わらず何考えているのかよくわからん。俺が誰かに勉強を教える度に籠が震えるのもわけわかめ。


 冗談抜きに、ヴィヴィディナってどんな怪物になるんだろう? 未だにその本体を見たことないんだよね。


 午後のおやつのちょっと前くらいの時間にグレイベル先生が訪ねてきた。聞き覚えのある鳴き声も一緒。寝そべるポポルの背中と、ギルのアフロの中でスヤスヤしていたヒナたちが騒ぎ出す。ごろごろエッグ婦人が帰ってきた。


 『うぉぉぉ!』とフィルラドは男泣き。ヒナたちもピーピー鳴いている。エッグ婦人は少し照れながら皿の上にあるフライドポテトをバクバク貪っていた。こいつ、全然懲りてない。


 グレイベル先生曰く、普通に生活させる分には全く問題ないらしい。一週間ほどグレイベル先生の下で厳重に監視し、昨日ドクター・チートフルが全身を精密検査してOKを出したそうだ。


 『ただし、一度卵詰まりを起こした奴は再発させるから気を付けろ』とのこと。で、グレイベル先生特製の排卵促進剤を貰った。今後はこれを定期的に餌に混ぜておけだって。


 夕飯食って風呂入って雑談して今に至る。雑談中、ロザリィちゃんと打ち上げの件で盛り上がった。あれから時間があるときピアナ先生の下に通い続け、料理の腕を着実に磨いているらしい。『今回は任せてっ!』って胸を張るロザリィちゃんが超プリティ。その胸に顔をうずめたくなる衝動をこらえるのがどれだけ大変だったことか。


 規則正しい生活を送るギルは今日もスヤスヤと大きなイビキをかいている。明日テストだし、俺も今日は早く寝よう。


 ギルの鼻には勝者のソーマを詰めておいた。みすやお。


※燃えるゴミを忘れずに出しておくこと。魔法廃棄物はテスト期間の後。

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