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詩集 迷い道

桜散る

作者: 小日向冬子

桜咲く

待ち望む

春霞

ぬるむ水


キミの夢

こぼれおちる

指先から

花びらのしずく


いつの日も

ボクたちは

悲しみに

踊らされ


ひそやかに

胸焦がし

うなだれて

涙落つ


桜散る

明日さえ

ここにはない

どこにも

行きつけない


立ち止まり

ふりかえれば

見も知らぬ

花吹雪

あとずさる

春の嵐


青い夢

風に舞う

足元から

たちのぼる


軽やかに

回るキミ

ささくれた

ゆびのまま


去りぎわの

高い空

なごり雪

しのばるる


いつかくる

はずの春

胸に秘め

かきいだき


過ぎ去りし

長き冬

あの日々を

恋い慕う

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